PC用のスピーカーはいくつか購入して未だに生き残っているのがONKYO GX-20AX。たしか2000年頃に名駅笹島交差点のツクモで買ったもの。生産時期や購入時期を考えるとPCパーツとしては脅威の生命力だ。
高音も低音も無く中音も大人しいがこの大きさでボリューム上げても音が割れたりせず音色も紙っぽくなくとてもニュートラルなのが気に入って買ったもの。ヤマハやBOSEのスピーカーも比較していたが大きさ、音色、価格を考えるとこれしか無いと積極的に選択していた。なお、当時のスピーカー用途はほぼDOS/Vゲーム。
時は流れ、その用途が急激に変化してきた。YouTubeやAudaciousをもっと綺麗な音で聞きたいというオーディオっぽい使い方になってきた。それに合わせてGX-20AXの改造が進みOPアンプはMUSES8920、コンデンサはニチコンFGを中心にカップリングはOS-CONに換装され、エンクロージャもレジェットレックス、ゼトロ、シンサレートで固め、スピーカーユニットはFOSTEX FE83Enに交換されてしまった。
その結果、圧倒的な音像定位と高音の伸びが綺麗なONKYOらしいPCスピーカーに変身していた。
しかし、低音の量感はさっぱり。
これを補うため低音も聞きたい時はD-112NFXに切り替えていたがニアフィールドだといくらなんでも低音が強すぎた。
このためFF85WKに交換して低音の量感は上がったが高音の響きが不自然なのと音場が狭くなってしまった。
というわけでここから本題。FOSTEXから新型のFE83NVが発売されたから早速交換してみた。
ヨドバシでゲット。
見た目はFE83Enに似ているといえば似ている。
FE83NV
FE83En 現在はM800DBに付けられている。
このGX-20AXはすでに内部配線も交換されており205のファストン端子が付けられているので交換は簡単。
PCから取り外して交換開始するところ。
サランネットを外したところ。 FF85WKが付いている。
FE85WKを外して見比べてみたがFE83NVより立派に見える。
交換してAudiciousでFLAC音源を早速いくつか聴いてみた。
交換後〜5分・・・なにこれ?低音も高音もどこ行った?(FF85WK比)
交換後10不経過・・・まだかよ、まだかよ、
交換後30分経過・・・あれ?今確か倍音みたいな響きが聞こえたかな?
交換後1時間経過・・・低音の量感増えたし、音場も広がった。なんか良いぞこれ!(FF85WK比)
慣らしは1時間ほどで実用レベルに到達。スピーカーまで60cmほどの距離で聴いているが、一言で言うと
「広い部屋で大型スピーカーで鳴らしている状況をのをそのままコンパクトにしたような音の質感」
当然だけど距離が離れるとスカスカ。
これは名前の通りFE83系だなと思った。FF85WKをクリアにしたというよりFE83Enの高音の響きをそのままに低音も広がり、上流のハイスピードの音を再生できるようにしたって感じ。音源のリバーブもはっきりわかるし広々として実に切れも良く重心が下がってる。
Michael JacksonのI Just Can't Stop Loving You もHuman Natureも実に透き通って聞こえる。
今までおでこ位の高さで歌っていたCyndi Lauperが10cm下に降りてきた。Boy Blueが弾むように聞こえる。
まりおん の Sea(うみ)の奥行き感、天井の高さが凄い!
この小さなスピーカーから鳴っているのが信じられないくらい良くなった。FE83NV凄い。
この距離だと聴き心地はバックアップのDAC-SQ5J + ONKYO A-9150 + D-112NFXを完全に超えている。部屋では綺麗に聞こえるS-30PMにしろ4312MK2にしろ机の上に置いて聞くと頭痛くなるからPC用はこういったスペシャル版が必要だ。
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