分国法???
昭和区生涯学習センターで「分国法の世界ー戦国大名の地域支配ー」と題して公開講座が開催された。第1回としてあり、全部で6回の講座のようだ。
会場にはおよそ60席用意されていた。講座開始30分前。座席半分以上埋まっている。
講座は1時半から3時半までの2時間。
講師は萩原淳也氏。
名大大学院博士号取得。卒業後名大図書館で古文書の整理作業にあたり一段落。現在は講座を受け持ったりしながら研究にも携わっていると紹介あり。
内容は結構難解で“分国法”自体初めて聞く言葉。
自分なりに勝手な解釈だが、戦国時代は無秩序と見られているが、鎌倉幕府が作った“御成敗式目”という武家に対する法を下敷きにして、戦国大名の中に家法=分国法を作成し、家臣がそれを承認して遵守(じゅんしゅ)を誓うという形式をとって、秩序を構築するところが出てきたようだ。
国史辞典という辞典に分国法一覧が載っているようで、名称・制定年代・制定者・施行地域・収載書等が掲載されている。
公家には公家法があったそうで、鎌倉幕府が成立して武家の法の必要に迫られ御成敗式目ができたように、大名もそれに倣って作成している。だから内容が御成敗式目を引き写したような分国法もあるとのこと。
例として御成敗式目第10条の文面を伊達家(仙台に出る前)の分国法ー塵芥集(じんかいしゅう)-第25条は直訳したといわれている。
それにしても面白いのは、家臣の承認をえて遵守させるとは。
それと戦国大名について、これも初めて聞く話だが、織田信長が出る前は大名同士の戦で相手を倒すことはなく収めたが、信長時代から完全に倒すように変わってきたとのこと。これも素人の私には初めての視点。(完全に納得した訳ではないが)
全体に理解度50%?でも初めての話だったので結構興味深く受講できた。