キョロキョロ散歩の雑記帳

あちらこちらの里山や緑地公園・史跡を探訪しながらキョロキョロ歩き回って思いつくまま記します。

醒ヶ井を歩く

2015-05-01 14:10:18 | ウオーキング

3年振りの醒ヶ井を歩く。設定距離11キロ。

コースは前回と若干変えてあるもの基本的なコースはほとんど変わらず。

今回は前回の折り返し点の奥1キロ先に鱒の養鱒場があり、その先に醒ヶ井上丹生の古刹松尾寺まで足を延ばすので、山登りも入って体感する距離は結構なものだった。

醒ヶ井は中山道の宿場町で今回は宿場の散策からスタート。

宿場案内といたるところで地蔵川の梅花藻、絶滅危惧種のハリヨの案内で一杯。

その中石龍山了徳寺の天然記念物 御葉附銀杏(おはつきいちょう)の案内があるものの誰も立ち寄る気配ない。街道から見てもかなりの大木。気になり立ち寄る。見事なイチョウ。案内では通常多くの銀杏を実らせるが一部イチョウの葉の上に銀杏(ぎんなん)がなるがイチョウとして極めてまれな例のようだ。シーズンに見てみたいものだ。

  

宿場の奥に神社。前回はゴール直前に訪れたので、鳥居前で参拝し本殿まで行けなかったので、今回はまず参拝。

鳥居の扁額は「別雷皇宮」、神社名は「加茂神社」。祭神はさすがに伊吹のふもとらしく「日本武尊命」。社殿は仏壇の産地らしく見事な彫刻で社殿の前は町が一望できる。

      

神社の入り口には「居醒の清水」がこんこんと湧き出ている。

日本武尊が大蛇との戦った折りに受けた毒で苦しんだとき、ここの清水で冷やしたところ熱も下がり体調が戻ったことから、ここを居醒の清水と呼んだとある。

2.6キロ進んだ天神水へ回る。ここもこんこんと湧き水。ハリヨも多くみられる。

この辺りは石灰岩の山が多くいい水が出るようだ。

そういえば畑地の向こうに見える山削っているいるのも石灰岩の採掘だろう。

一休みして松尾寺へ向かう。コース案内では5キロ先。

途中の風景はのんびりとした農村風景。畑には本格的な農作業に入る前の作業が進んでいるようだ。

数人の大人たちが作業しながら、ウオーキングの人たちに、ここには古墳があったが調査後畑地にしたと語っている。

私が、勿体なかったねと言うといいや記録や出土品はキチット保管されているよ気にしていない様子。

古墳があったら観光にも役だったろうにと余計なこと言うと、やおら一人が「奈良にはかなわないからいいのさ」だって。

畑の中には棒杭のようなものを畑の周囲に突き刺している。イノシシ除けでも作っているのかと思ったが、鹿除けの柵だそうだ。

新芽が出るとその場から食べてしまい作物の収穫に支障が出ている。鹿は畑の前の山に生息しているそうだ。大変。

上丹生に入ると徐々に坂の傾斜が出てきた。国道から右に入ると霊仙山(1100mほど)への登山道が続いている。

昔霊仙山は神仏の住む山として信仰されていたそうだ。

松尾寺まで雑木林の急坂を上ってゆくとになる。海抜500メートル。

養鱒場は松尾寺の手前にあるが、入場料400円。

松尾寺に行く前に、霊仙三蔵(日本で唯一人の三蔵法師の案内板。??? 玄奘三蔵とどう関わるの。

とにかく行ってみる。

お堂の横に記念堂建立趣意書が掲げられており、その趣意書によれば、《三蔵とは、経、律、論の経義4に通達した構想に対する敬称で唐の玄奘三蔵のほか数名の高僧の名が知られている。そのうち霊仙三蔵は日本人としてただ一人の三蔵法師であったことが、延暦寺の高僧円仁の著した「入唐求法巡礼行記」に記述されいる。ただし、霊仙三蔵は唐の国内事情から帰国ならず帰らぬ人となった。霊仙三蔵の出生地は定かでないが、息長氏一族の丹生真人一族の居住地であった丹生川沿岸を大師の出生地として推定・・・云々》と記載されている。

  

三蔵法師の云われ始めて知る。

松尾寺は現在新しい本堂あるものの人もおらずよくわからない。岐路橋のたもとに松尾寺由来を書いた看板があるが、読んでいてもよくわからない。ただ、役行者がこの地で修行していた時聖観音菩薩と十一面観音が雲に乗って飛来しこれを安置したことから本尊を「飛行観音」と称しているそうだ。

さー帰りだ。今来た道をひたすら戻るだけ。でも途中コース外に丹生古墳の案内があったので寄ってみることにする。

これが結構急な山道で500mあり結構きつい。ついてみるとなーんだ前回来てるじゃないか。記憶がダメだ。

それでも、到着すると相前後して二人来る。お先に失礼して折角来たのだから石槨見る。奥行き結構深く3~4メートルありそう。こんな山の上に。

古墳を出て下ると神社に出る。名称は「平林神社」。なんだか神社らしくない名称。参拝に参道を登る。

  

大勢の人がわいがやと作業中。聞くと5月3日の祭りの準備とか。

女性は境内の掃き清め、男性は神輿の整備。神輿は3基あり大は組子もしっかりと彫刻もあり白木造りながら立派なもの。もう1基はしっかりと金物細工や塗も施され、彫金・彫刻もしっかりできているこれもさすが。

本殿は彫刻がしっかりと施されいて村の神社では珍しい程立派な作り。

境内の隅に大きな石に竹に先に紙幣をつけた祭壇がるので尋ねると、伊吹山の次に高い霊仙山を御神体として祭っているのだと。すると先ほどの松尾寺の案内で霊仙山が広く信仰されていたという説明と結びつき納得。

さて、もう立ち寄るところはなさそう。ゴールへ。

スタートが10時50分、ゴールは2時。あちこちよく立ち寄ったから。ゴール証明印をもらう。証明カードの押印個数16個。20個目標だが6月12日までなのでどうかな。

駅の脇に「醒井水の宿駅」と云う地元特産品の販売施設がある。電車30分に1本なので、久しぶりにソフトクリームを買い求め時間待ち。

駅から見る伊吹山くっきりと見える。

2時35分乗車。自宅着4時20分。そう歩数23530歩でした。

 

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿