キョロキョロ散歩の雑記帳

あちらこちらの里山や緑地公園・史跡を探訪しながらキョロキョロ歩き回って思いつくまま記します。

肺がんと乳がん

2012-09-03 15:46:11 | 知識

9月1日ウオーキングの後、午後1時20分から愛知医科大学公開講座聴講に出かける。

講座は「ここまで進んだ医療と予防」を主題にしている。

聴講は事前に受講申し込みの結果当選。前後4回開催される。

毎回学内の二人の教授がそれぞれの専門分野の現状を解説してくださる予定。

地下鉄藤が丘駅前より、医大スクールバスが出ている。

このバスに乗れば、会場前に降ろしてもらえるので迷わずに済む。乗り場には長蛇の列。

結局席は満杯。約20分立ってゆくことに。たちばなホール前に到着。

会場は2回ホール。

  

講座開始1分前。

学長のごあいさつの後、公演開始。

第1部 「ここまで進んだ肺がんの診療~肺がんから身を守るために~」13時30分より14時30分まで。

呼吸器・アレルギー内科 教授 久保 昭仁氏。

テキスト27頁あり、これを1時間で話されるのだから教授も大変。

以下、教授の解説を要点だけ記す。

・ 主たる死因別死亡数の57%は生活習慣病で、全国民の約3分の1ががんで死亡する時代になった。

・ 部位別がん粗死亡率の推移は~2009年で悪性腫瘍死亡原因のうち男性の1位、女性の2位が肺がん。

・ 肺がん年齢階級別死亡数の推移では高齢者(70歳)以上の肺がんの増加が顕著。(男女とも)

・ 肺がんの予防=危険因子は本人喫煙、間接喫煙、職業暴露(アスベストなど)、大気汚染、室内ラドン、肺の基礎疾患(間質性肺炎、肺気腫など)。

・ がんは遺伝子の病気 ー肺がんの多段階発がん説ー 遺伝子異常の蓄積。

・ がんの成長速度はゆっくり進行しながら、みつかるときはある程度成長してからなので進行は早くなる。

・ 日本の喫煙人口2300万人。男性は緩やかに減少傾向(特に20代)、女性はほぼ不変。

・ 男性人口10万人に対する肺がん死亡率の日米比較でアメリカは減少、日本は未だ上昇中 。

・ 喫煙開始年齢が早いほど肺がん死亡リスクが高い。

・ 進学塾の河合塾の調査では禁煙すると合格率が上がるそうだ。???

・ 肺がんの早期発見(検診)は症状が出る前に、かつ小さいうちに。

・ 胃がん、大腸がん、肺がんは、毎年受診しないと早期がんで発見されるりつが低下する。=当然だね。

・ 子宮頸がんと乳がんは毎年受診しても、2年に1回に比べて効果は上がらずに、不利益(がんではないのに がんの疑いがかけられる)は増加する。

・ 肺がん検診を巡る世界の状況では、低線量CT検診が主流。日本は99市町。

・ 検診に対する批判。ーセルフセレクションバイアスー 長生きする人だけを検診している?のではないか。

・ CT検診で解明されたこと。1.レントゲンの検診より多数の肺がんが発見される。2.より微小な肺がんが発見される。3.生存率が改善される。4.小型肺がんの特性が検証された。米国では肺がんによる死亡率が20%改善された。

・ 肺がん治療の現状と目標

 ここは大変専門的で私では書ききれないので、私なりに要約すると、1~3A期の一部は早期外科手術で完全治癒、3A期~3B期の局所進行は完全治癒または放射線で長生き、4期進行は抗がん剤でがんに負けずに元気に長生き。(図式になっているので説明がしにくい)

・ 最新の動向は~個別化治療~薬剤の開発が進み分子標的薬でピンポイント攻撃する。

・ 分子標的薬は今後もまだまだ登場する。

きわめて大まかにまとめてみた。疲れた今日はここまで。

第2部 別の日に。

                                                             つづく  

 

 


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