家族が無聊を囲っている私を励まそうと、のんびり旅行を計画してくれる。
行き先は奈良。実施は5月12日・13日の1泊2日。
泊は奈良ホテル 本館。
奈良到着後、直ぐに東大寺へ。
南大門をくぐり、先に手向山八幡宮へ。
手向山八幡宮は東大寺鎮護のため宇佐八幡宮より勧請。
八幡宮前の灯篭に張られた鳩の紋章。聞けば、鳩は八幡様の使いとか。知らなかった。
続いて法華堂(三月堂)へゆく。
現在は須弥壇改修のため拝観停止中(25年3月まで)。
向かい側に4月堂。
千手観音、普賢菩薩のご朱印。
二月堂へ。
大仏殿へ向かう途中、国宝鐘楼へ立ち寄る。
いよいよ大仏殿と思い向うが、近づくと、入口・出口が離れているので、帰って戒壇院へ行くのに遠回りになる。一気に戒壇院へ。
現在の戒壇院は数度の火災から、1732年に建立されたもの。創建当時は、金堂・講堂・軒廓・回廊・僧坊・北築地・鳥居・脇戸等があったようだ。(戒壇院パンフより)
律令時代この戒壇で僧侶は受戒を受けてのち、僧侶として認められた。この受戒を受けていない僧は私度僧と呼ばれ、正式な僧侶として認められない。
ここの四天王は、私が最も好きな仏像。
何年ぶりに拝観したのか、懐かしい。
さて、大仏殿へ。
相変わらず、修学旅行生の多いこと。外国人も結構拝観している。
ご朱印の文字は、東大寺の宗派華厳宗から 華厳と書いてある。
この後、ミュージアムへ。
現在の展示は9月23日までの展示物。ただし、期間中6回の展示替えあり。
展示NO、は90まであるが、NOが飛んでいるところもある。
国宝は、17点、重文22点展示。中でも「不空羂索観音立像」および「宝冠及び化仏」は見もの。
今日は、ここまで。ホテルに向かう。
翌13日は、新薬師寺へ。
ここは説明するまでもなく、天平の建物と仏像。木造薬師如来坐像とそれを取り巻く塑像十二神将が有名。
基壇は漆喰を突き固めたもので、塑像が湿気に対し痛まないようにしてある。
波夷羅大将(ハイラ)以外はすべて国宝。
新薬師寺を出て背中合わせの、奈良市写真美術館へ立ち寄る。
入江泰吉が長年にわたり撮ってきた写真が展示してある。ここも久しぶりに立ち寄る。
次に元興寺へ向かう。バス停まで出ると、すぐに循環バス。4つほど先の田中町で下車。奈良まちに入り散策しながら元興寺へ向かう。
途中に砂糖傳という和三盆の店に立ち寄り、水あめを購入。帰りに店の奥から老婆が出てきて、見送られる。
昔の元興寺塔跡に立ち寄る。元興寺の東塔跡のようだ。
元興寺に着く。
以下は元興寺ホームページより。
真言律宗 元興寺
【世界文化遺産 古都奈良の文化財】
日本最初の本格的伽藍である法興寺(飛鳥寺)が 平城遷都にともなって、 蘇我氏寺から官大寺に性格を変え、 新築移転されたのが、元興寺 (佛法元興の場、聖教最初の地)である |
国宝 極楽坊本堂。簡素だが重量感ある御堂。屋根瓦に創建当時の瓦が残っている。
極楽坊禅室。
屋根瓦の色が、手前だけ違うのは、創建当時の瓦のようだ。
この禅室が開いていた。普段こんなことはないはず。入ってみると、なんと!!!!。
須田克太画伯の衝立があるではないか。
本当は入れないはずなのに、なんであいていたのか?幸運。
興福寺に行く前に軽く昼食。
興福寺は国宝館、塔金堂、中金堂、北円堂、南円堂、と回る。
国宝館は国宝だらけ。修学旅行生も多く疲れる。
今、再建中の中金堂現場。
南円堂。
参拝終了。
時間まで、お茶を飲みながら、のんびりして、岐路に着いた。
久しぶりの奈良満喫。甲状腺の具合も何とかもった。腹具合が良くなく、心配だったが持ちこたえられ助かる。
元気になったら、春日山の原生林に行ってみたいし、柳生街道も歩いてみたい。
今回は、移動がすべてバスあったが、そのおかげで無事回れて様なもの。