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入居者の病死で“事故物件サイト”に乗せられ大迷惑…アパート大家の嘆き

2018-09-16 13:51:51 | ニュースまとめ・総合
入居者の病死で“事故物件サイト”に乗せられ大迷惑…アパート大家の嘆き



2018年9月15日 15時55分

日刊SPA!

 インターネットが身近となった現代では、自分の住んでいる物件が“事故物件”(過去に居住者が何らかの理由で死去している物件)なのか簡単に調べることができる。

 情報の信憑性は定かではないが、数多くのまとめ記事やサイトが存在している。引っ越しの際などに住所を検索し、自殺や事件などが起きた“いわくつきの物件”であるか調べる人も多いだろう。

 しかし、アパートやビルを管理する「大家」側からすると事故物件サイトは迷惑千万であるという。都内の中古アパートオーナーである瀬川学さん(52歳・仮名)が、こうした事故物件サイトについて「たまったもんじゃないですよ」と憤る。

◆居住者の病死で“事故物件”扱いに…

「私がアパートを管理するようになったのは、父親から2007年頃にアパートを引き継いでからになりますからもう10年ほど経ちます。管理を始めて2年経った冬頃に、ある部屋の居住者が病気で亡くなられていました。その際には警察を呼んで特殊清掃業者を派遣したり、もうてんてこ舞いでしたよ」

 瀬川さんのアパートでは、過去に居住者が病死していた部屋があった。特殊清掃業者を派遣し、今では居住に問題ない状態だという。後処理もスムーズに終わり、新たな居住者も見つかった。だが、その居住者が2年程で退去してからというもの、その部屋に新たな入居希望者が現れることはなかったのだ。

「ウチは中古ながらも立地は駅近で、近くにコンビニや商業施設もあるんです。なので、入居希望者は少なくないんですがその“病死”が発見された屋号だけは入居者が決まらないんです。おかしいなーと思っていたら、アパートの管理会社の人間から電話がかかってきまして、『○○室が事故物件サイトに掲載されています』と連絡が入ったんです」

 瀬川さんが聞かされたサイトを確認すると、自殺や事件ではなかったにも関わらず、管理しているアパートに事故物件の目印となるマークが付けられていたのだった……。

◆「家賃を下げないと、入居者が付かないかもしれません」

 ネットに所有アパートが事故物件として掲載されているという事実を確認した瀬川さんは途方に暮れた。

「たまったもんじゃないですよ、ウチが事故物件だなんて。だれの情報なのかわかりませんが、あの部屋で起きたのは殺人事件や自殺等ではなく病死です。病死なんて、どこにでもあるでしょう。管理会社の人間からは、他よりも貸し賃を下げないと入居希望者が現れないかもしれないと言われました。こんなことがあっていいんでしょうか……」

 瀬川さんは即刻、サイト側に異議申し立てと掲載情報の削除申請を行ったが、いまだに音沙汰はないという。サイトには、「誤った情報以外削除はしない」と明記されていた。

「どうにかサイトの主と連絡をとろうにも、なんのレスポンスもないんです。しかもそのサイトは、事故物件であるという書き込みを誰でも投稿ができるシステムらしいんです。そんなネットの匿名掲示板のようなサイトのせいで、こんなにも被害を受けなきゃならないなんて悔しくてたまりません」

 今でも、その部屋に入居者はいない--。

 たしかに、部屋で人が死んでしまったことは事実だ。しかし、単独世帯が増えていると言われる昨今、高齢者の孤独死や人知れず自室で病死してしまうケースも増えていくはずだ。そんな中、一度でも“事故物件”という情報が拡散されてしまえば、そのイメージを払拭することは難しいのかもしれない。とはいえ、瀬川さんは今後もサイト側への削除申請を続けていく所存だという。

 ネットやテレビ番組でも事故物件が注目を集めるようになって久しいが、その裏には大家側の悩みもあるということだ。

ロシア軍、日本海沿岸で上陸訓練 「史上最大」演習の一環

2018-09-16 08:31:55 | ニュースまとめ・総合
ロシア軍、日本海沿岸で上陸訓練 「史上最大」演習の一環


2018年9月16日 6時51分

AFPBB News

【AFP=時事】ロシア軍は15日、現在行っている同国史上最大規模の軍事演習の一環として、日本海(Sea of Japan)沿岸で上陸作戦を想定した訓練を実施した。この訓練は、日本政府が同海沿岸部におけるロシア軍の増強を懸念するなかで行われた。

 今回の訓練は、ロシア東部で今月11日から17日までの予定で実施されている軍事演習「ボストーク18(Vostok-18)」の一部。同演習は兵士30万人近く、車両3万6000台、航空機1000機、軍艦80隻が参加して行われており、ロシアのセルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相は、同国史上最大の演習だとしている。

 この一環としてロシア軍は15日、極東・沿海(Primorye)地方の半島に位置するクレルク(Klerk)軍事演習場で、海兵部隊が航空機と砲撃の支援を受けて上陸する内容の訓練を行った。

 ロシア軍のドミトリー・カバレンコ(Dmitry Kovalenko)少将は記者らに対し、「この訓練の特別な点は、太平洋艦隊(Pacific Fleet)の海兵、航空力、軍艦や、砲兵、工兵、他の特技兵らが参加することだ」と述べた。

台風22号、比ルソン島を横断 12人死亡

2018-09-16 08:30:40 | ニュースまとめ・総合
台風22号、比ルソン島を横断 12人死亡



2018年9月16日 0時39分

日テレNEWS24


大型で非常に強い台風22号がフィリピンのルソン島を横断し、少なくとも12人の死者がでている。

大型で非常に強い台風22号は、15日未明にルソン島北部に上陸した。各地で大雨による冠水や土砂崩れが発生したほか、強風で建物が壊れるなどの被害が相次いだ。

地元当局は、住民およそ100万人に避難命令を出していたが、AP通信によると、少なくとも12人が死亡したという。

また、一部地域で通信が遮断されていて、今後、犠牲者の数が増える可能性がある。
台風22号は南シナ海に抜け、強い勢力を保ったまま西に進んでいて、16日には中国南部に上陸する見通し。

東名「あおり運転」死亡事故 なぜ「無罪」の可能性があるのか?

2018-09-16 08:28:30 | ニュースまとめ・総合
東名「あおり運転」死亡事故 なぜ「無罪」の可能性があるのか?



2018年9月16日 7時0分

文春オンライン

「両親のことを思い出すだけで心が折れそうになります」

 昨年6月、東名高速で「あおり運転」をされた車が大型トラックに追突されて夫婦が死亡した事故。発生から1年後、長女はコメントを発表した。

 この事故ではパーキングエリアの通路に車を止めていた石橋和歩被告(26)が静岡市清水区の萩山嘉久さん(当時45)から注意されて立腹し、一家のワゴン車を執拗に追跡。追い越し車線に無理やり停車させて追突事故を引き起こし、萩山さんと妻(同39)が死亡。同乗していた当時高校生と小学生の姉妹も軽傷を負った。


事故直後の萩山さん一家が乗っていた車 ©共同通信社

 残された姉妹は勇気を振り絞って警察に事故直前の状況を訴え、経緯が明らかに。石橋は昨年10月、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などで起訴された。

 そして9月7日、横浜地検は予備的訴因として監禁致死傷罪を裁判所に追加請求したことが明らかになった。

 司法担当記者が解説する。
別の車に追突されたので有罪は取れない?

「神奈川県警は元々、過失運転致死傷容疑で逮捕したが、横浜地検は遺族感情や社会の関心の高さも考慮し、より法定刑の重い危険運転致死傷で起訴した。最高刑は過失運転致死傷が懲役7年、危険運転致死傷が同20年です。しかし危険運転致死傷は本来、危険運転と死傷が直結することが必要。この事故で、萩山さんの車は停止してから3分後に別の車に追突されており、同罪が適用される典型ケースではありませんでした」

 検察側は今回、初公判に向けた公判前整理手続きで裁判所や弁護側と争点などを整理する中、危険運転致死傷では有罪が取れない可能性があると判断したとみられる。監禁致死傷も危険運転致死傷と同じで最高刑が懲役20年だが、「進路を塞いで車を停車させた行為が、法律上の監禁に当たるとする解釈も、決して一般的ではありません」(同前)

 長女は今でも家族で食事をしたり、車に乗ったりしている夢を見ると明かし、「両親は死んでいるはずなのになんで生きているのだろう、これは夢なんだと思っている自分がいるのです」と訴えている。

 事件は今後、裁判員裁判で審理される。どの罪状で有罪となるのか、いずれの適用も無理があるとして無罪となるか――。裁判員制度の趣旨である「健全な市民感覚」がどう反映されるのか注目される。

捜査員3000人「樋田淳也容疑者」を追う大阪府警の眠れない夜 「アカン、みんなあいつに見えてきた」

2018-09-16 08:27:29 | ニュースまとめ・総合
捜査員3000人「樋田淳也容疑者」を追う大阪府警の眠れない夜 「アカン、みんなあいつに見えてきた」



2018年9月15日 13時0分

現代ビジネス


平成最後の夏に大阪・富田林署で発生した、凶悪犯の脱走劇。一刻も早く逮捕しなければ、市民に危険が及んでもおかしくはない。だが、男は巧妙に逃走を続ける。現場で追う大阪府警の苦悩とは。
実家前でひたすら待つ

大阪府松原市にある広大な田んぼに面し、人通りのほとんどない区画に、樋田淳也容疑者(30歳)の実家はある。その前に、大きなグレーのワゴンが1台、エンジンをかけたまま停車していた。

8月も終わりとはいえ、連日30度を超える酷暑が続く。辺りに高い建物はなく、日差しを遮るものはない。4人の捜査員はワゴンの中で互いに一言も口を利く様子もなく、まっすぐに前を見つめている。

記者が横を通り過ぎると、「またお前らか」と言わんばかりに睨みつけられた。

「家の前にいたって、今さら樋田が来ないのはわかりきってる。でも、いまはこれしかできないのが現実や……」

憔悴しきった表情で、捜査員のひとりはこうこぼした。

2週間前、事件発生時にさかのぼる。

「逃走、樋田淳也!」

8月12日の22時、大阪府・富田林署に非常ベルが鳴り響いた。

逃走?なぜ?通信指令室による放送を聞いても、何が起こっているのかわからず、警察官たちは呆然としていた。

「とにかく動け!」

当直担当の課長が血相を変えて叫ぶ。警察官はいっせいに署内の捜索をはじめた。しかし、彼らは事態を甘く見ていた。

「ここは警察署やぞ。外に出るまでに2重、3重の塀がある。逃げられるわけないやろ」

しかし、実際に樋田は逃走に成功した。署員の白いスニーカーを盗み、塀を乗り越え、富田林市内に紛れ込んだ。そしてすぐに赤い自転車を盗むと、そのまま姿をくらましてしまったのだ。

通常、警察署から容疑者が逃走すれば、その都道府県内の全域、そして近隣地域にまで、即座に緊急配備がかけられる。

だが、樋田の逃走に対して富田林署、そして大阪府警がとった対応は「大阪府南部の緊急配備」だけだった。大阪北部の署員が内情を話す。

「富田林署からの『樋田脱走』の連絡は、当初、府警本部と、近隣の警察署にしか回らなかったんです。ウチにきたのは翌朝でした。

府内全域には緊急配備は敷かれていなかった。逃走という現実離れした出来事に対し、『どうせ徒歩やし、すぐ捕まるやろ』と、のんびりと構えていた部分はあった」

これが「悪夢」のはじまりだった。発生から2週間以上が経過した8月30日現在、大阪府警は毎日3000人を動員して捜索を続けている。

これまでに捜査に当たったのは、のべ4万人以上にものぼる。それでも、樋田の足取りは、ほとんど掴むことができず、疲労だけが重なっていく。
光明と落胆

冒頭のように、捜査員は人通りのほとんどない樋田の実家の前で、24時間態勢で待機している。実際に樋田が実家に戻ってくる可能性もあり、住民は恐怖で外出もままならない。人影はおろか、車もほとんど通らない。

松原市内では、夜の時間帯になると、パトカーや捜査員が警邏で巡回している。脱走直後の13日未明から午前中にかけて、「付近で黒いミニバイクが盗まれた」「実家近くの神社に犯人が潜伏していた」という情報提供があったためだ。

14日から数日間は、10台以上のパトカー、そして数十名単位の捜査員が、この小さな市を、所狭しと駆け回っていた。

ただ、そこでの捜査はめぼしい成果を挙げるには至らなかった。どれだけ聞き込みしても、犯人につながる手がかりが一向に手に入らなかった。

何者かに匿われている可能性もある。そう考えた捜査員は、近隣住民や、同級生、かつての不良仲間にも聴取を重ねた。

しかし、彼らは「アイツは昔からワルやった」と異口同音に話すのみ。現在も連絡を取っている者はおらず、もともと掴んでいた以上の情報はない。

その後も、樋田の実家周辺は、パトカーと捜査員が巡回しているが、その数はめっきり減ってきた。

これだけの時間が経過した以上、府内全域に限られた捜査員を配置しなければならない。たとえ、手がかりはなくとも。

捜査員のひとりは、汗を拭いながらこう話す。

「正直、なんで俺が富田林署の尻ぬぐいをしなくちゃいけないんや、という思いはありますよ。なんの手がかりもないのに、毎日酷暑のなか、人気のない街中や畑をひたすら歩き回るだけ。

上司も『とにかく粘ってくれ』としか言わなくなりました。具体的な指示はありません。それでも、近隣の皆さんは『恐くて外にも出られん』とおっしゃっていた。見つからない以上、捜索を続けるしかないんです」

なんとか足取りを掴もうと、目撃情報のあった地域で、捜査員はコンビニや飲食店などの防犯カメラのデータ提供を呼び掛けている。

Photo by iStock

コンビニなら最低1週間分の映像が保存されている。日々、3000時間を超える映像を数十人で割り振って「顔確」をしているのだという。

「何時間も画質の粗い映像を見て、樋田かもしれない、と思ったら拡大する。違ったらまた続きを再生……。担当の捜査員は疲労困憊で、『写ってる男が、みんな樋田に見えてきた』とぼやいています」(別の捜査員)

もちろん、そんななかでも、光明らしきものがさすことはある。8月27日、樋田とみられる男が「兵庫県尼崎市」のパチンコ屋付近の防犯カメラに写っていたことがわかったのだ。しかし、写っていたのは14日。およそ2週間も前だった。

「目がおかしくなるくらい見とる」(前出・捜査員)膨大な量の防犯カメラの映像データから得られる情報は、その多くが樋田の過去の動きを一瞬、写したものにすぎない。
逃走中のレイプを恐れる

これまで、大阪府警に寄せられた樋田の目撃情報は1200件を超えるという。ところが、現在の樋田がどのような格好で歩いているのか、当の府警さえもわかっていない。当然、寄せられる情報のすべてが、樋田本人を目撃したものかどうかは定かではない。

それでも、捜査員たちは、これらの「樋田らしき男の残したわずかな痕跡」に一縷の望みをかけて、捜査エリアを絞るのが精いっぱいだという。

「府警は目撃の情報があった場所や監視カメラの情報、そしてひったくりや盗難などが発生したという報が入るたびに、一昨日は松原、昨日は平野、そして今日は尼崎と、重点的に人員を配置するエリアを変更しています。

数日前の情報をもとに捜索が行われることもある。『ほんまにここでええんかな』と愚痴る捜査関係者もいます。後手に回っているのは明らかです」(社会部デスク)

「すぐに捕まるやろ」という当初の見立てとは程遠い現状。もはや、捜査員は「藁をも掴む」とばかりに、なりふり構っていられない状況のようだ。大阪府警の捜査協力依頼を受けたという、松原市内の飲食店の店主が話す。

「事件直後から、いろんなメディアが『樋田について、よくご存じの人はいませんか』なんて、よう取材に来てましたわ。でも、警察が来たのはその2週間後(8月26日ごろ)とかやった。

しかも、週刊誌のコピーを持って『(記事中で)このコメントをしている樋田の仲間のことはご存じないですか』なんて聞いてきよった。

これまで警察官は誰も来んかったくせに、ようやく来たと思ったら、同じ日に違う捜査員が3回くらい来よる。ちゃんと連携取って捜査やっとんのか、って叱ってやりましたわ」

大阪府警には、これまでおよそ3000件近くの苦情が寄せられている。電話が鳴るたび、府警本部の捜査員たちは、府民の怒りの声に心が重くなる。

あまりの手がかりのなさに焦りは募り、捜査はがむしゃらに続けられ、ただ、時間だけが過ぎてゆく。もしかしたら、もう近畿地方にすらいないかもしれない……。

捜査員にとっては、まさに「地獄」のような日々だ。捜査員のひとりが、本音をこぼす。

「樋田はカネがないので、各地でひったくりをして逃走資金を調達しているに違いない。これまでに4万~5万円奪ったとみられていますが、そろそろ資金も尽きるはずです。

正直、『ひったくりのような騒ぎを起こしてくれへんかな』と心のどこかで思ってしまいますよ。

もちろん、逃がした犯人が、さらに罪を重ねることがあれば大阪府警は終わりやし、何より市民の皆さんに危険が及ぶようなことは絶対にあってはいけない。でも、そういうことでもないと、樋田の影すら追えていないんです……」

樋田は数十件もの犯罪歴があり、今年4月に大阪刑務所を出所したばかりだ。直後、窃盗や強盗致傷、強制性交など4つの容疑で5月25日に再び逮捕された「凶悪犯」だ。

逃亡先でひったくり以外にも、凄惨な事件を引き起こす可能性は、十分にある。なかでも捜査員が恐れるのが、樋田が通りすがりの女性をレイプするという事態だ。樋田をよく知る、かつて拘置所で同部屋だったという人物が本誌にこう明かす。

Photo by iStock

「樋田がパクられたのは、単なる強制性交やあらへん。あいつは『首元にナイフを突きつけて言葉で脅すと、女が凍り付いて動かんようになる。それを犯すのが最高なんや』と自慢しとった。

気に入った女がいると、何時間でも追いかけたり、家の前で待ち続けたりする癖がある、とも話しとった。ほんま、なにをしでかすかわからんヤツやと思いました」
本部長のクビで済むのか

大阪府警もそうした樋田の性癖を把握している。樋田にとって女性を襲うのは「癖」のようなもの。逃走中だからといって我慢できるとは限らない。

最悪の事態が起きた場合、逃走を許した富田林署の山内寛署長や寺坂真樹副署長はもちろん、大阪府警の広田耕一本部長も責任を取らざるを得ないだろう。さらに、万が一死者が出れば、栗生俊一警察庁長官の首すら飛ぶ可能性もある。

容疑者が捕まっていない以上、捜査の中断、そして人員の削減はありえない。現在は3000人態勢での捜査となっているが、もし他の都道府県で樋田が事件を起こすようなことがあれば、その地域の警察と連携し、5000人以上の態勢が組まれる可能性もある。

元警察官僚で警視庁刑事の経験を有する弁護士の澤井康生氏が話す。

「今後も期限のわからぬまま、膨大な人数が捜査に関わり続けることになります。その捜査費用は計り知れませんが、近年まれに見る額が投入されるのは間違いありません」

捜査員のひとりが、終わりの見えない捜査状況を、力なくこう語る。

「お盆休みもなく、田舎に帰っていたヤツらはみんな強制的にとんぼがえりさせられて、毎日遅くまで働いています。捜査員の間では、『このまま、正月休みもなくなるんちゃうか』なんて悪い冗談も出ています。ほんま、どうなるのか……」

平成最後の8月は、大阪府警にとって「眠れない夏」となった。そして、秋がやってくる――。