32年ぶりにSL復活運転
財政再建団体に移行した夕張の街を盛り上げようと、JR北海道は8、9の両日、石勝線新夕張-夕張間の夕張支線(16・1㌔)で「SL夕張応援号」を運転した。石炭輸送で活躍したSLだが、同支線での復活は32年ぶり。
JR北海道「SL夕張応援号」
黄色いハンカチで歓迎
「SLニセコ号」として使用しているC11207号機が客車4両を牽引。車内は黄色いハンカチで飾られ、夕張を舞台にした映画をパネルで紹介するなど応援ムードを高めた。
計4往復した列車はいずれも家族連れら約200人で満席。沿線では大勢の鉄道ファンがカメラを構え、地元の人たちが黄色いハンカチを振って歓迎した。
初日は台風一過、晴れ上がった空の下、新夕張駅で出発式が開催され、藤倉肇夕張市長が「勇壮なSLの姿は市民に夢と力を与えてくれる」と歓迎のあいさつ。同市長やJR北海道の坂本眞一相談役らがテープカットし、夕張市民吹奏楽団の演奏する「A列車で行こう」が流れる中、野田雅人新夕張駅長の出発合図でSLは高らかな汽笛とともに、黒煙を噴き上げて力強く出発した。
SLの運転に合わせ、夕張市内でも地元特産品の販売会や映画の上映会などのイベントを開催した。
夕張市って市の財政が破綻していろいろと暗いニュースばかりだったけど、このSL運転は、ちょっと明るい話題ね。これからも再建は大変だと思うけど、みんなが応援してくれるって事忘れないで頑張って欲しいですね。