水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

舞台「Why don't you SWING BY?」

2023-08-25 | 鈴木拡樹

この夏の拡樹くん(鈴木拡樹)は何故かペンライトと団扇にご縁があったようです

 

「Why don't you SWING BY?」

梅雨明け後のガンガンに暑い日に行って来ました、恵比寿ガーデンホール。

出演者は拡樹くん、三浦の宏規くん、原田さんとシソンヌさん、という訳の分からないメンバーで

何をやるのか内容もよくわからないままに。

そして初日数日前に突然東宝演劇部の公式さんが、団扇・ペンライトOKで~すなんてtweetをかましてくるんだもんなぁ

大慌てで10年以上ぶりくらいに応援団扇を作りましたかなり微妙な出来でしたけど、まあ仕方ない。

もう少し早く言ってほしかったです

 

歌ありダンスありコントあり、ってなんだ?と思いましたがそのまんまでしたしかも生バンド。贅沢ですね。

内容は3話のショートストーリー。なんというか設定や展開がシュール、だけどあるあるだったりするのが面白かったです

 

1.カフェ

シソンヌさんが20年ぶりに会う大学の同期で、じろうさんが女性役でした。二人のやり取りもすごく面白かったですが、

そこに絡んでくる別のテーブルの客、三浦の宏規くんが顔はイイけど超胡散臭い商品を売り込もうとするセールスマンで

 

拡樹くんはカフェの店員。ギャルソンエプロンがめちゃくちゃ似合ってて目の保養

無駄がない綺麗な所作で絶対ファンいるやろ、な感じのギャルソンこんなカフェあったら通いたい!

クールで過不足ない、プロだね~な接客で淡々と存在してるんだけど最後のオチに笑いました

 

2.大女優の楽屋

ティファニーだったかに借りてるイエローダイヤのネックレスを仕舞った金庫のカギを探す、じろうさんとプロデューサーの原田さん。

そしてダイヤを狙って鍵を盗んだのにどこかに落として開けられない泥棒のシソンヌ長谷川さん

それから金庫破りの天才だけど素直で可愛くて抜けてる拡樹くん兄、金庫破りの腕はないけどしっかり者?の宏規くん弟。

 

このWひろきの関係性好きだなぁ振り回されてるのは弟の方。兄の方は悪気が全然無い困ったちゃん

仲がいい二人のその後が気になります

このコンビのお話をハリウッド映画みたいな壮大なスケールで誰か作ってくれないかしら

 

っていうか、これだけ天才的な鍵開けの技術があるんだから、真っ当に鍵屋をやったら十分食べていけると思うんですけどね

金庫に聴診器あてて「冷っとしますよ~」とか、開錠の道具を鍵穴に刺すときに「チクっとしますよ~」と

イチイチ金庫に声をかける拡樹くんがめっちゃ可愛かった金庫を偏愛してる感が出てて

 

1話目に続いて女性役は、じろうさん。中身おっさんだけど大女優役がすごくハマっててびっくりです。

女装で笑いを取りに行ってないのが好印象。自然な演技で良かったです。

他の皆さんもお芝居が上手い。いや上手いからこそ余計にシュールなんですけどね

 

3.アイドル誕生

公園の場面から始まりますが、シソンヌの二人がどこかの芸能プロダクションの社員の設定。

この話が一番長くて設定も展開もシュールで、ペンライトと団扇を振っていいのは最後のライブの場面でした。

 

新しいアイドルグループを作るのに目を付けたのが、公園を歌いながら自転車でぐるぐる回っている3人。

自転車アイドルってスゴイ発想

昔ローラースケートでぐるぐるしてたアイドルグループいましたけど

ハンドルだけでなくホントに自転車で舞台上をぐるぐるするとはしかも子ども載せの付いたママチャリっていうのがまた

 

それでその3人が実はかなりのポンコツで、原田さんは独身40代、拡樹くんは30代独身で妹夫婦の家に居候、

宏規くんは20代だけど3人の子持ちそして揃って無職という

 

面接から始まって、テスト歌唱、レッスン、ライブデビューへ。まあ色々ごたごたもあったりしましたが。

何を歌ってもメチャクチャ上手いのに、いつの間にかTUBUの曲になってしまう原田さんとか。

自転車愛が強い3人なのに、電車に浮気してひどい目にあう拡樹くんとか

子どもたちを全員チャリに載せて警察に捕まる宏規くんとか

 

ライブでは自転車がキラキラのモールとかで飾られてるし、拡樹くんたちのお衣装は昭和?なアイドルの感じ。

歌もお約束で2曲あって。「タイヤがパンパン」とか「サドルゾーン」って何

タイトルも歌詞もシュール過ぎておなかが痛かったです。

 

3話目の拡樹くんのキャラが定まらない感じで、かなり変わっていったみたいです。

私が観た時は優男というか、ほのかにオネエよりな印象でしたが、最終的にはどうなったんでしょうね

その辺りやっぱり生もの、ライブだなぁと思います。

 

 

演劇は生が一番!なのはよくわかってますし、こういう公演はイキの良さ、ライブ感命だなとは思いますが、

毎回遠征できるとは限らない地方民には、円盤も配信も無いのはツライな、って思います

東京との格差、天と地ほどあるのを思い知らされますっていうのを演劇界の人には考えてほしいなぁ。

採算とか色々あるのはわかるんですが


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