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今日のコラム

2013-10-17 06:20:38 | インポート

10月17日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)

臨床家になれ

 経営、商売というものは、これを医学にたとえれば、臨床医学に当たると思います。その意味では、これに当たる者はみな、実地の体験をつんた臨床家でなくてはなりません。

 ですから、かりに販売の計画を立てる人が、自分自身、販売の体験を持たずして、その知識、才能だけに頼って、いわゆる机上のプランをつくっても、それは生きたものとはならず、失敗する場合が多いのではないでしょうか。やはり、臨床の仕事をしていく以上、実地の体験から入らなくては、一人前の仕事はできにくいと思うのです。

 この臨床の仕事をしているという心根をお互いいつも忘れないようにしたいものです。


筆洗

2013年10月16日筆洗(東京新聞TOKYOWeb)

▼<そうだ/うれしいんだ/生きる喜び/たとえ胸の傷が痛んでも> テレビをつけたまま、ウトウトとしていた時、耳にした曲の歌詞の深さに眠気が吹っ飛んだことがある。「それいけ!アンパンマン」の主題歌だった

▼「アンパンマン」のやなせたかしさんが亡くなった。あの歌もやなせさん自身の作詞だ

▼<何のために生まれて何をして生きるのか/答えられないなんて/そんなのは嫌だ> 生きる目的を見つけてと、子どもたちに教えている

▼「幼稚園で歌う歌詞ではない」との声もあったそうだが、やなせさんは「子どもの頃から、ずっと歌っていると、考えることが自然と身に付くような気がする」(『何のために生まれてきたの?』)と言った。いつか分かる。やなせさんは子どもと真っすぐに向き合う人だった

▼アンパンマンは異質なヒーローだ。怪獣をやっつける強いヒーローはいる。はらをすかせた人に自分の顔の「あんパン」を食べていいよと言ってくれる優しいヒーローはいない。戦争のひもじい経験。「正義の味方が最初にやらなくちゃいけないことは、飢える人を助けることじゃないか」と考えた

▼安倍晋三首相は所信表明演説の中で「意志さえあれば、必ずや道はひらける」と訴えた。国民も強い気持ちでガンバレと。それ自体はもっともな話かもしれないが、アンパンマンの優しさとは、異なる。

2013年10月17日(OCN*朝日新聞デジタル)

天声人語

日本に近づく台風の進み具合は、小川に浮かべた笹舟(ささぶね)に似ている。初めは岸辺をうろうろ漂っているが、流れに乗ると、あっと言う間に下っていく。川の流れにあたるのが偏西風だ。とりわけ秋の台風は、いきなり動きを速めて駆け抜ける▼典型的な26号が通り過ぎたあと、伊豆大島(東京都大島町)に深い傷が残された。記録的な大雨をもたらし、土石流が走って住宅を埋めた。死者は10人を超え、多くの行方が分かっていない▼御神火様(ごじんかさま)と呼ばれる三原山が煙を吐く火山島である。27年前には噴火で全住民が島外へ避難した。いわば「地異の島」として防災には気を使っていたはずが、昨日は避難勧告が出ていなかったという。「天変」には油断があったのだろうか▼この夏から気象庁が始めた特別警報も出なかった。異常な雨量を記録したのに、目安となる「県単位の広がり」がないなどで見送られたそうだ。特別警報は自治体に住民への周知を義務づけている。杓子定規(しゃくしじょうぎ)な運用では、せっかく造った仏に魂が入らない▼滞留の長い鈍足台風も厄介だが、急にギアが入る秋台風は対策が後手に回りがちだ。気象や防災関係者の戒めだと聞く。その轍(てつ)を踏みはしなかったか。被災地に広がる台風一過の空がつらい▼天衣無縫(てんいむほう)をもじった「天威無法」なる創作四字熟語を前に小欄で紹介した。竜巻、猛暑、豪雨、台風と続く今年はその感がひとしおだ。早めに逃げて、空振りなら喜ぶぐらいの防災文化を、役所も私たちも創り合いたい。