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1月30日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
自分を飾らず
私は、毎日の生活を営んでゆく上において、自分をよく見せようとお上手を言ってみたり、言動にいろいろと粉飾することは大いに慎みたいと思います。これは一見、簡単なことのようですが、口で言うほどたやすいことではありません。ことに出世欲にかられる人は、自分を他人以上に見せようとする傾向が強いようです。
しかし、人はおのおのその素質が違うのですから、いくら智恵をしぼって自分を粉飾してみたところで、自分の生地はごまかすことはできず、必ずはげてきます。そして、そうすれば、そのときには一ぺんに信用を落とすことになってしまうのです。私は、正直にすることが処世の一番安全な道だと思います。
【コラム】筆洗
2014年1月29日東京新聞TOKYOWeb
▼父親を失った。そんな気さえする。磯野波平さん、星一徹さん。「サザエさん」で波平の声優永井一郎さんが二十七日、八十二歳で亡くなった。十七日には「巨人の星」の一徹の加藤精三さんが八十六歳で亡くなっている
▼今も続く「サザエさん」の放映スタートは一九六九(昭和四十四)年十月だ。「巨人の星」は六八(昭和四十三)年。テレビ画面の下端に「カラー」という表示が出ていた。働いて稼いで生活を向上させる。迷いのない時代だったといえる
▼戦前の家父長制の雰囲気が残る二人はわが子を実によく叱る。二人には子の考え違いを容赦なく叱る強い自信があった。迷いはない
▼何が正しくて何が正しくないか。どうも大人が自信を持ち切れない。経済成長、技術革新でさえ、絶対に正しいとは言い切れない。ましてや生き方。大人が悩んでいる
▼道路に四、五歳の男の子が寝転んで「こっちの道へ行きたい」と叫んでいる。若い父親も叫び返している。「オレだっておまえの言っている方へは行かないからな」。何かおかしい。二人でだだをこねている。子をひきずっていく自信はない
▼波平は五十四歳。<生きてゆくのであろうけど 遠く経て来た日や夜の あんまりこんなにこいしゅては なんだか自信が持てないよ>。中原中也。波平の年齢が迫るわが身を含め大人がカツオのままでいたがっている。
【社説】東京新聞TOKYOWeb
代表質問 「民意」をぶつけてこそ
2014年1月29日
安倍晋三首相の施政方針演説に対する各党代表質問が始まった。政府の進める政策が、国民の思いや願いと懸け離れてはいないか。国会は政権監視の責務を自覚し、執拗(しつよう)に問いたださねばならない。
安倍内閣は昨年夏の参院選後、衆参多数の自民党の「数の力」を背景に、強引ともいえる国会、政権運営を進めてきた。特定秘密保護法の成立強行や、集団的自衛権の行使容認に向けた前のめりの姿勢である。
自民党の「一強」支配に、どうやって歯止めをかけるのか。野党はもちろん、与党の公明党にとっても正念場だろう。
民主党の海江田万里代表は、安倍内閣には「経済」「外交」「国のあり方」という三つのリスク(危険)があると指摘し、「平和と民主主義を脅かす動きに対しては断固として戦うと宣言」した。
首相が施政方針演説で「政策の実現を目指す『責任野党』とは、柔軟かつ真摯(しんし)に政策協議を行う」と秋波を送ったことに対する民主党の回答なのだろう。野党の姿勢としては当然である。
世論調査結果を見ると、安倍内閣の支持率は50%台でも、個別の政策では全面的に賛同しているわけではないことがうかがえる。
例えば集団的自衛権の行使容認だ。首相は答弁で「わが国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、安全保障の法的基盤を再構築する必要がある」と積極姿勢を示したが、最新の共同通信世論調査では半数以上が反対している。
また、首相が「効果的な運用が図られるよう施行準備を進める」と答弁した特定秘密保護法も、世論調査ではこのまま施行すべきとの回答は20%に満たない。
選挙結果は最も重要ではあることに異論はないが、世論調査に表れた「民意」と大きく懸け離れた政治もまた、あってはならない。
政治に携わる者は民意に敏感であるべきだ。特に野党は、国民の思いや願いを政権側にぶつけ、暮らしをよくする政策の実現に尽力することが責務である。
安倍内閣は「政権暴走」批判を気にしてか、野党の取り込みに懸命だ。施政方針で「責任野党」とは政策協議を行う姿勢を表明し、実際、みんなの党に対して協議を呼び掛けたことも、その一環なのだろう。
法律をつくり、政策を実現するのは国会の仕事だが、それが政権に都合のいいものであってはならない。政権にすり寄る政党には、未来はないと心得るべきである。
☆ 今日も皆様にとって良い一日で有りますように ☆