奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

大和郡山の植物3

2024-05-13 16:17:51 | 奈良散策
奈良散策 第1156弾


大和郡山で植物を調べ始めました。記録するときに気になった植物やよく分からなかった植物の写真を撮っています。その続きです。この日は、近鉄橿原神宮線とJR大和路線に囲まれた地区の一部で調べた結果です。私の区分だとCになります。



植物のついでに虫の写真も撮りました。これはヒゲナガハムシの仲間で、おそらく、クワハムシではないかと思います。





タチヤナギらしい木の写真とときどき撮るのですが、なかなか決め手がありません。上は雄株、下は雌株です。



これはウラジロチチコグサ





葉に複雑な切れ込みがあるので、クワの仲間です。この仲間にはマグワとヤマグワがあるのですが、「植物検索ハンドブック」によると、葉表の葉脈に沿って短毛を散生するとヤマグワ、ないとマグワだそうです。この写真だとよく分かりません。









これは外見からウシハコベだと思いました。ウシハコベとハコベは花柱の数で見分けられます。前者は5本、後者は3本です。写真でははっきりしないかもしれませんが、5本あるので、ウシハコベだと思います。



これはタケカレハの幼虫。



アカメガシワの葉の基部には蜜腺があるので、アリが集まっています。







これは名前が分からなかったので、Googleレンズで調べてみました。ツルウメモドキが候補になっていますが、どうでしょうね。







これはアゼナルコ



そして、セイタカハハコグサ



最後はヘラオオバコでした。

大和郡山の植物2

2024-05-13 14:27:39 | 奈良散策
奈良散策 第1155弾


4月17日に家の近くで植物調べをしているときに撮った写真の続きです。大和郡山市を区域に分けて調べているのですが、今回は近鉄橿原神宮線とJR大和路線に囲まれた区域の一部で、私がつけた名称ではC区域になります。





畑の端に生えていた木ですが、芽が伸びてきていました。名前が分からないのですが、葉を見ると、モチノキ科かなぁと思っています。



これはゼニゴケ。C区域は金魚池と田んぼ、畑、住宅地が含まれていますが、金魚池周辺にはゼニゴケがたくさん生えています。ゼニゴケは雌雄異株で、破れ傘のように見えるのが雌株の雌器托です。雌器托の下側に傘状の雄器托が少し見えています。





これはセイタカハハコグサ。今のところ、この辺りではハハコグサ、セイタカハハコグサ、チチコグサ、ウラジロチチコグサの4種が記録されています。









一坪農園が放置され、植えてあった植物がいろいろ逸脱しています。これはたぶん、ヒメキンセンカ





これは、キンセンカかなぁ。





こんな立派な花も生えています。ネットで調べると、ニオイイリス Iris florentinaによく似ています。





これはオランダアイリスのミスサイゴンという品種に似ています。学名では、Iris x hollandica 'Miss Saigon'。





これはウラジロチチコグサ





花弁が5枚のときはノミノツヅリです。ノミノツヅリとノミノフスマがどちらがどちらだったかよく忘れてしまいます。



このワカメみたいなのは、イシクラゲ。陸生の藍藻です。





金魚池のそばで生えていたのですが、植えたものか、自然に生えてきたものかよく分かりません。たぶん、アキニレかなと思っています。







以前撮ったグミの接写写真を撮りました。「植物検索ハンドブック」によると、アキグミは果柄が短く直立し、葉裏は銀白色、萼筒はくびれない、ナツグミは果柄が長く下垂し、葉裏には銀白色の鱗片にまばらに褐色鱗片が混じる、萼筒は子房の下で強くくびれる、ということで見分けられます。さらに、トウグミはナツグミの変種で、栽培種、葉表に星状毛があります。ということで、これはトウグミだと思われます。



最後はカラクサナズナの花です。

大和郡山の植物1

2024-05-13 12:10:44 | 奈良散策
奈良散策 第1154弾


4月中旬から大和郡山市をいくつかの区域に区切って植物の調査を始めました。方法はメモ帳を持って、歩きながら気の付いた植物の名前を記録していくだけです。気の付いた植物や名前が分からなかったり、怪しいなと思った植物の写真をメモ代わりに撮っています。その写真が溜まってきて、何が何やら分からなくなってきたので、とりあえずブログに出していこうと思って、整理をし始めました。素人がやっているのでいい加減なものばかりなのですが、とりあえず、ブログに出していきます。

まずは、4月14日に佐保川とJR大和路線に囲まれた部分の一部です。私はこの地域をB区域としています。



これはコセンダングサ。今頃咲いているのは珍しいなと思って撮りました。





これはハナイバナ。キュウリグサに似ていますが、花と葉が交互についています。





これはまだはっきりしないのですが、たぶん、ハリコウガイゼキショウというイグサ科の植物だろうと思っています。



これはノミノフスマ。花弁が10枚あるように見えるのですが、実は、5枚の花弁がそれぞれ基部にまで割れているので、10枚に見えます。





これはニセカラクサケマン。外来種で、この2,3年でずいぶん増えました。



これはウキクサの仲間です。山渓の「野に咲く花」によると、ウキクサにはウキクサ、アオウキクサ、ミジンコウキクサという大きさの異なる3種があるようです。これはたぶん、アオウキクサだと思うのですが、以前撮った写真にはこの3種が混じっているのがありました。



これはムシクサです。







最後は小さな湿地のところに群生している植物なのですが、アズマツメクサではないかと思っています。既に花が終わっていて、種の見えているものもあります。


次は4月17日の分で、近鉄橿原神宮線と大和郡山広陵線、JR大和路線などに囲まれた地域の一部で、私はC区域としています。





JRの線路わきに生えているヤナギです。雌雄異株でこれは雌株の方です。おそらくタチヤナギだと思うのですが、種類を決めるためにこれから何度か写真を出していきます。





これも線路わきに生えていた木です。葉の形からエノキだと思われます。







これはキツネノボタンだと思います。ウマノアシガタは一枚の葉が浅裂~深裂するのですが、キツネノボタンは葉の基部から3枚に分かれます。





これはカズノコグサです。ちょっとカズノコのように見えるからでしょう。





これはヘビイチゴです。ヘビイチゴの葉は3小葉なのですが、オヘビイチゴは5小葉です。





これはオオジシバリだと思います。オオジシバリは葉が長細いのですが、ジシバリは丸い形をしています。



最後はイネ科で何とも言えないのですが、たぶん、スズメノカタビラではないかと思います。長くなるので、ここでいったん休憩。