あの山のむこう

たまに起こる
奇跡的な出来事と出会いをつづる。

ろうあの気持ちになってみた。

2016年04月23日 21時02分01秒 | 新しい気持ち
熊本の震災ではろうあの人たちが避難場で困っているらしい。
そんなニュースを手話ニュースでやっていました。

行列があったので家族分の物資が貰えると思って並んだら、本人分しか貰えない行列だったとか(知っていればそれでいいことも知らないと聞こえないので、質問・回答に労力がいるようです)、家族でも緊急時に焦っている会話は口の動きだけでは聞き取れないことなど、今、密かに困っていることが話題になっていました。

それで、わたしは試しに音消しで番組を見てみることにしました。
、、、
手話で説明する人の横のアナウンサーの動きは、手話ではなく、かといって話がわかるほどのリアクションでもなく、、箱を広げたり横に置いたり、顔はカメラ目線でもなく、原稿を読みながら隣にいるろうあのコメンテーターを意識して喋っている様子です。

そんなアナウンサーの隣で、手話のできるアシスタントが高速で何やら手を動かしています。手話なので、わかる人には聞こえるかもしれませんが、とても動きが速い上にアナウンサーの箱を動かす手振りとは全く違う動きで、二人が同じ話をしているようには見えません。
ろうあのコメンテーターはその手話を見ながらアナウンサーの問いかけに答えています。が、これまた神妙な面持ちで高速な手話を返しています。。

私がもし、今、音が聞こえなくなったら、アナウンサーの手振りでは理解できないし、手話通訳の手話も理解できません。
あんなに高速で使うこともできません。

そのあと始まった子育ての番組は、司会の人がイケメンおよび美人でないと興味がわきません。見た目のインパクトって大事です。

健常者は音によって色んな情報が受け取れますが、聞こえないと見た目の印象しかありません。その人が世間ではどれだけイクメンで評価されていても、なぜだか入ってきません( ´△`)
テレビに映るのは、ブサイクさとしかめっ面の画像です。
なぜだか昔の映像のような懐かしい印象さえあります。
恐い顔をしている人や深刻な表情の人の画像は、不思議と意識が集中します。
外国人が喋っている画像は、物珍しさからか、日本人の画像より集中できる気がします。

。。そうなのです。
聞こえないと、日本語も外国語も関係なくなるのです。
不思議な体験です。

震災時もですが、聞こえないってそもそも大変だと実感しました。
そして、ろうあの方は健常者とは違う能力を持っていそうです。
健常者って言葉も不適切な気がします。
聞こえないのも人並み長けた能力の気すらしてきます。

音のない世界って、、そこで暮らす人達って、、
言葉などいらない体験をされることも多いと思いますが、超人な気がします☆

バラエティー番組は、何だかみんな笑っています。
ドラマは色々展開しますが、訳がわかりません。
不思議な世界です。


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