碧田直の いいじゃないか。

演劇ユニット、ミルクディッパー主宰の碧田直が、日々を過ごして、あれこれ思ったことを、自由気ままに綴ります。

無題そのろっぴゃくよんじゅういち

2018-01-19 21:59:19 | 日々
今日も雲が多かった。

昨年、ラスベガスでIBF世界スーパーフェザー級のタイトルを奪取した尾川に、ドーピング疑惑が浮上した。疑惑、というが、検査結果は陽性だったという。AサンプルもBサンプルも陽性だったということだが、つまりはアウトだということだ。
所属している帝拳では、アトピーの薬が原因とのことで、申請したのだが、通訳が不在で伝わらなかったということらしい。本当とも嘘とも言い難いが、どちらにしても検出された時点で、罰則規定に基づいて罰が与えられるべき案件であり、故意か過失かにかかわらず、尾川選手には罰を受けてもらいたい。いや、受けるべきだ。なぜなら、オリンピックに出るような競技のアスリートは、皆そうしているのだから。
……と、言いたいところだが、先行きはかなり不透明だ。個人的に不安を感じるのは、三月に山中と再戦するネリが、やはりABのサンプルが陽性だったにもかかわらず不問とされたのを知っているから。もちろん、尾川の獲ったタイトルはIBFで、ネリはWBCという違いはある。何よりメキシコに本部があるWBCの王者で、ネリはメキシコ人なのだから、そこら辺、推して知るべしではあるのだが、尾川も不問になるのではないか、そんな気もどこかでしている。対戦相手だったファーマー陣営も、このニュースに再戦要求を強めているようだし、興行としてお金になるなら、ダイレクト・リマッチがあるやもしれない。スポーツとしての公平さよりも興行が優先されるのは、この世界の常識だ。
しかし、世界的にドーピングに対して厳しい目が向けられている昨今にあって、プロボクシング界だけが、ドーピングに甘いというのでは、競技そのものの信用を失墜させるのではないか、という気がしてならない。同じ日本人として、尾川は応援していたし残念ではあるが、後に続く後輩たちのためにも、範を示してほしい。ではまた明日。
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