碧田直の いいじゃないか。

演劇ユニット、ミルクディッパー主宰の碧田直が、日々を過ごして、あれこれ思ったことを、自由気ままに綴ります。

無題そのろっぴゃくにじゅうろく

2018-01-04 20:53:55 | 日々
今日も快晴。寒かった。

先日、初詣に行ったが、バイト先の同僚は、初詣をほとんどしたことがないのだそうだ。理由は、そのあと大きな不幸に見舞われるから。特に厄払いに行った後が凄まじく、数千万の借金を背負ったり、生家が火災で全焼してしまうなど、くじけてもおかしくない厄災が、神社でお参りをするたびに襲ってきたという。
その他にも、いくつかそんなような不幸があって、正直、慰めようもなかったのだが、考えをちょっと変えてみれば、それだけの不幸に見舞われながら、ほとんど病気らしい病気を彼女はしていないそうだから、ひょっとしたら、命に関わる大病が降りかかったかもしれないところを、借金や火災で免れていたのかもしれない。
そう考えると、大きな不幸というものも、より大きな不幸を回避した結果と言えるのかもしれない。人生において、しんどかったり、嫌になって全て投げ出したくなったりすることも、生きていれば誰しも経験するかと思うが、それが実は幸福を運んでくれるためのバネになっているのかも。禍福は糾える縄の如しというが、彼女は何だかんだ言いながらも、現在を楽しんでいるようだし、苦い経験もまったくの無駄だというわけではないようである。
命を落とすような、決定的な不幸でさえなければ、人は何度でも立ち上がれる。ドラマのような厄災のエピソードを聞きながら、そんなことを考えた。ではまた明日。
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