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日蓮義と「人間革命」理論

2010-10-24 07:58:13 | 日蓮・富士門流
 日蓮系在家教団で有名なのは、創価学会と本門仏立宗である。元祖は日扇師の本門仏立講だが、この2教団はよく似ている。宗教理論により、自己を啓発・改革するんだが、「折伏行」をすることにより、他者に妙法を下種して過去世における罪を滅し、福運を積むという考えがまず一つ。二つめにはお題目・宗義の優越性により自身の境涯を改革する考えがある。

 他宗はまず自分の自己修養や先祖供養に重点を置くので、折伏行により他者に影響を与えるのは日蓮系でも富士門流と八品派を淵源とする、この2教団の大きな特色である。折伏というのは、早い話宗教の勧誘である。理を尽くして、対象者が納得して入信すればいいんだが、複数で強引に入信へと持っていく手法が社会問題化されたことも過去にあった。

 当人はいいことをしているつもりでも、対象者にはいい迷惑の時もあるわけである。しかし、折伏している方は前記した確固たる宗教理論に基づいて行動してるわけで、この理論も知らない対象者と軋轢が生じないはずはないわけだ。行動科学でも人間には「コア」とか「スキーマ」とかいう動かしがたい判断基準が、その人の行動を支配しているわけでね。

 友人としてお付き合いはさせてもらいますが、私の信念を否定するようなこういった勧誘はご辞退させてもらいますとなるんだな。特に昔の創価学会の折伏は有名で、今もって蛇蝎のように嫌う年配層は多い。まあ、大きな負の遺産ってところかな。折伏ってもんは、その人の振る舞いを見て、対象者を自然と教導出来るような徳人でないと軋轢は避けられんでしょうな。

 俺もブログとかで日蓮義と自分の思う日蓮仏法観を書いたが、「ほんまに合ってるんかいな、日蓮仏法は?」と思い易占した。卦は兌爲澤初九。和して喜ぶ仏法なんだなって読み解いた。日蓮さんの教えは間違っていないと判断した。要はくだらん革命理論をくっ付けてそれを食い物にするアホがいてるって話。ちなみにかなり前、創価学会についても易占したことがある。

 卦は地水師。要は「戦い」なんだな。卦を起し終えて、思わず笑ってしまったことを覚えている。日蓮仏法を標榜してはいるが、実は大きく変質しているのが易占でも判断出来た。十数年前、友人と宗教談義をしていると、その友人が「創価学会?あれは彼らの説く十界論で云うと、修羅界ですね。位で云えば。僕も呼ばれて会場に行ったことがあるけど。一息落ち着くとか、ほっとするってもんがなかったな」と述懐していた。

 確かに日蓮仏法には功徳・現証は認められますが、ドラマチックで大袈裟な虚構理論を吹聴して洗脳するのは如何なものかと思いますね。 
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