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招霊と位牌

2009-03-22 17:40:28 | 先祖供養
 ある種先祖供養は鎮魂帰神法によく似ている。寄り代が位牌で、そこに招霊するんだな。祭祀者は出来るだけ六根を抑制して、先祖の菩提を祈るわけだ。
ところで位牌がないと招霊が出来ないか?と言われれば、答えは無くても可能である。「陰祭り」という方法がある。寄り代を立てずに霊が来てるものとして生きてる人間に接するが如く、配膳したりして供物を備えるんだな。想念こそ供養の重要な技法であり、殆どと言っても過言ではない。
 先祖供養は祖孫一系が仏壇・位牌は基本。応用として自家の仏壇を利用する場合は陰祭りにするのが基本だ。絶家・近親の血縁者の菩提は自家の仏壇とは別が基本。ここで、自分の近親者が複数家になった場合、祭祀は自分の一番近い絶家が高位で血縁が薄くなるに従い下位に。妻の身内に祭祀者がいない場合は、夫>妻の縦分けが必要である。この時夫の絶家の寄り代は置くとしても、妻側は陰祭りにして寄り代は置かない。霊の妄執が取れて、小さい五輪塔なんかに合祀出来るまでになったのなら、それに一纏めにする。
 供養のポイントは故人の全ての調査(探索可能な限りの先祖)と霊の縦分け(高下を考慮した)とそれに沿った供養がとても重要だと経験上思うんだな。
 絶家でも複数家におよぶ場合、いきなり合祀は難しいことを知るべきである。人間でもいきなりの共同生活が不協和音を生むのと同じように。
招霊は低級ではこっくりさん。高級では神立て。霊も意思があるんで来る時と来ない時がある。仏壇・墓を彼岸やお盆、祥月命日に開眼するように購入するのは意味があるんだ。招霊は念なんで、そこに来るとイメージを続けて祭祀すれば霊は分派・分霊するんでそこに霊は存在するようになる。
そして言霊・念こそ招霊には欠かせない。
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