~るいネット~
「『経営者の運力』天外伺朗著⇒スポーツでも企業経営でも笑いはきわめて重要」
元ソニーの上席常務で、CD、ワークステーションNEWS、ロボットAIBOなど多数の開発を行なった土井利忠氏(ペンネーム 天外伺朗)は、ソニーに42年間勤務し、その間に1000を超えるプロジェクトに関わられたようです。
そして、プロジェクトがうまくいくかどうかを直感で判断できるようになったとのことです。その内容を自著で紹介されています。
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◆プロジェクトの失敗と成功を分けるもの
・私は、次第に嗅覚が発達し、プロジェクト・ミーティングにちょっと顔を出すだけで成功するか、失敗するかを嗅ぎ分けられるようになっていった。
・プロジェクトミーティングに出て、「あ、このチームは失敗するな」と簡単に判別できるのは、「絶対に成功して見せます!」「頑張ります!」「死ぬ気でやります!」と、必死の形相で、目を釣り上げ、ねじり鉢巻きの感じになっているときだ。士気が高すぎて、発想が硬直し、状況に合わせてフレキシブルな対応をする余裕がないのがすぐわかる。そういうチームは破綻が早い。
・運力の強いチームをどうやって見分けるかということは、必ずしも言葉では記述できない。しかしながら、一般に運力の強さは余裕として外に表現される。したがって、「ユーモア、ジョーク、笑い、遊び心、力の抜け具合」などは有力な判断材料となる。
・わかりやすいのは、自分の組織内のプロジェクトで、状況が厳しくなって、中止するかどうかを判断しなければならないときだ。その中で私が出席すれば、当然、全員は緊張するだろう。それにもかかわらず、もしミーティングが笑いにあふれていたら、どんなに客観的情勢が厳しくても、成功の確率は高い。笑いは余裕から生まれる。運命のボトムであせりまくり、ジタバタしていたらジョークも出ず、笑いもないだろう。笑いというのは、不運を平然と受け止め、ボトムを淡々とやり過ごすことのできる、運力の強さの象徴なのだ。
・(メンタルコーチとして高名な白石豊氏が)アトランタオリンピックの女子バスケットボールのチームを指導したとき、「豹のように走れ!」など、いくつかの標語を作り、毎日唱えるように全員に徹底したが、そのなかに「スマイル」ということばも入っていた。大差をつけられていた中国チームとの戦いで、最後の15分間でゾーンに入り、奇跡の逆転劇を演じたのだが、その直前に全員がニコッと微笑を交わすのを見て、鳥肌が立ったという。
・逆に2008年の北京オリンピックのときには、日本代表の野球チームは、事前にかなりいい仕上がりを見せていたのだが、本番直前に星野仙一監督が、「これから我々は、一世一代の大勝負に挑む。皆、真剣にやれ。今後は一切、笑うな」という指示をした、と伝えられている。結果として、選手達は萎縮してしまい、まったく実力が出せないまま惨敗に終わった。
・スポーツでも企業経営でも笑いはきわめて重要だ。笑いのない会議に運力が宿ることはない。
『経営者の運力』講談社 天外伺朗著より抜粋引用
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仕事であれ、何であれ、何かを実現していくためには、いくつもの壁を突破していかなければいけない。
もちろん、緊張もせず、だらけた笑いなどは論外だが、通常はそういった課題や壁を認識している以上は、前提として緊張(闘争)状態にあるといえます。
そして、壁を突破するためには、全員がより高い能力を発揮して、新しい視点やアイデアを出し、実現までのプロセスを具体化していかなければならないはずです。
その際、脳は通常にも増してフル活動することが要求される。しかし、過剰な緊張状態が続き、余裕がないことによる脳の疲労や発想の萎縮や固定化は阻害要因になるのではないでしょうか。
上記の「もしミーティングが笑いにあふれていたら、どんなに客観的情勢が厳しくても、成功の確率は高い。笑いは余裕から生まれる」という言葉はある意味、人間の能力発揮に非常に重要な視点なのではないかと感じた。
~以上引用~
ここでは「運力」という言葉が使われていますが、決してだだの「運」ではないでしょう。
「運力」とはなにか?笑いが余裕を生み、実現のための柔軟な思考を生む、これが運力の中身でしょう。
では、どうやったら、このようなモチベーションを産み出すことが出来るのか?ソニー社内の事例にしても星野監督の事例にしても、そのプロジェクトや試合に関わっている個々人は十二分に外圧や課題を認識していたものと思いますが、星野監督の事例は、その外圧や課題に対して更なる別のプレッシャー(外圧)をあたえるだけの結果となってしまったのではないでしょうか?
それとは、反対に、ソニー社内で「運力」のあるチームは、プレッシャーではなく、課題実現に対して肯定的に捕らえ、かつ、仲間の提案や発言を笑いを交えて肯定的に受け止める土壌があったのではないでしょうか?
仕事をしてゆくときに、いまだ答えが見えていなくとも、ワクワクしながらチームで追求しているようなときはすごく、前進感も充足感もそして実現の予感もあった気がします。
こういった、雰囲気の会社・チームを作ることが出来る企業が今後成果を上げてゆくんだと思います。
【事例】
『充足性・肯定性を土台にした共認形成力』で、会社を再建させ、成果を上げていった会社の事例
「『経営者の運力』天外伺朗著⇒スポーツでも企業経営でも笑いはきわめて重要」
元ソニーの上席常務で、CD、ワークステーションNEWS、ロボットAIBOなど多数の開発を行なった土井利忠氏(ペンネーム 天外伺朗)は、ソニーに42年間勤務し、その間に1000を超えるプロジェクトに関わられたようです。
そして、プロジェクトがうまくいくかどうかを直感で判断できるようになったとのことです。その内容を自著で紹介されています。
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◆プロジェクトの失敗と成功を分けるもの
・私は、次第に嗅覚が発達し、プロジェクト・ミーティングにちょっと顔を出すだけで成功するか、失敗するかを嗅ぎ分けられるようになっていった。
・プロジェクトミーティングに出て、「あ、このチームは失敗するな」と簡単に判別できるのは、「絶対に成功して見せます!」「頑張ります!」「死ぬ気でやります!」と、必死の形相で、目を釣り上げ、ねじり鉢巻きの感じになっているときだ。士気が高すぎて、発想が硬直し、状況に合わせてフレキシブルな対応をする余裕がないのがすぐわかる。そういうチームは破綻が早い。
・運力の強いチームをどうやって見分けるかということは、必ずしも言葉では記述できない。しかしながら、一般に運力の強さは余裕として外に表現される。したがって、「ユーモア、ジョーク、笑い、遊び心、力の抜け具合」などは有力な判断材料となる。
・わかりやすいのは、自分の組織内のプロジェクトで、状況が厳しくなって、中止するかどうかを判断しなければならないときだ。その中で私が出席すれば、当然、全員は緊張するだろう。それにもかかわらず、もしミーティングが笑いにあふれていたら、どんなに客観的情勢が厳しくても、成功の確率は高い。笑いは余裕から生まれる。運命のボトムであせりまくり、ジタバタしていたらジョークも出ず、笑いもないだろう。笑いというのは、不運を平然と受け止め、ボトムを淡々とやり過ごすことのできる、運力の強さの象徴なのだ。
・(メンタルコーチとして高名な白石豊氏が)アトランタオリンピックの女子バスケットボールのチームを指導したとき、「豹のように走れ!」など、いくつかの標語を作り、毎日唱えるように全員に徹底したが、そのなかに「スマイル」ということばも入っていた。大差をつけられていた中国チームとの戦いで、最後の15分間でゾーンに入り、奇跡の逆転劇を演じたのだが、その直前に全員がニコッと微笑を交わすのを見て、鳥肌が立ったという。
・逆に2008年の北京オリンピックのときには、日本代表の野球チームは、事前にかなりいい仕上がりを見せていたのだが、本番直前に星野仙一監督が、「これから我々は、一世一代の大勝負に挑む。皆、真剣にやれ。今後は一切、笑うな」という指示をした、と伝えられている。結果として、選手達は萎縮してしまい、まったく実力が出せないまま惨敗に終わった。
・スポーツでも企業経営でも笑いはきわめて重要だ。笑いのない会議に運力が宿ることはない。
『経営者の運力』講談社 天外伺朗著より抜粋引用
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仕事であれ、何であれ、何かを実現していくためには、いくつもの壁を突破していかなければいけない。
もちろん、緊張もせず、だらけた笑いなどは論外だが、通常はそういった課題や壁を認識している以上は、前提として緊張(闘争)状態にあるといえます。
そして、壁を突破するためには、全員がより高い能力を発揮して、新しい視点やアイデアを出し、実現までのプロセスを具体化していかなければならないはずです。
その際、脳は通常にも増してフル活動することが要求される。しかし、過剰な緊張状態が続き、余裕がないことによる脳の疲労や発想の萎縮や固定化は阻害要因になるのではないでしょうか。
上記の「もしミーティングが笑いにあふれていたら、どんなに客観的情勢が厳しくても、成功の確率は高い。笑いは余裕から生まれる」という言葉はある意味、人間の能力発揮に非常に重要な視点なのではないかと感じた。
~以上引用~
ここでは「運力」という言葉が使われていますが、決してだだの「運」ではないでしょう。
「運力」とはなにか?笑いが余裕を生み、実現のための柔軟な思考を生む、これが運力の中身でしょう。
では、どうやったら、このようなモチベーションを産み出すことが出来るのか?ソニー社内の事例にしても星野監督の事例にしても、そのプロジェクトや試合に関わっている個々人は十二分に外圧や課題を認識していたものと思いますが、星野監督の事例は、その外圧や課題に対して更なる別のプレッシャー(外圧)をあたえるだけの結果となってしまったのではないでしょうか?
それとは、反対に、ソニー社内で「運力」のあるチームは、プレッシャーではなく、課題実現に対して肯定的に捕らえ、かつ、仲間の提案や発言を笑いを交えて肯定的に受け止める土壌があったのではないでしょうか?
仕事をしてゆくときに、いまだ答えが見えていなくとも、ワクワクしながらチームで追求しているようなときはすごく、前進感も充足感もそして実現の予感もあった気がします。
こういった、雰囲気の会社・チームを作ることが出来る企業が今後成果を上げてゆくんだと思います。
【事例】
『充足性・肯定性を土台にした共認形成力』で、会社を再建させ、成果を上げていった会社の事例
文章を読んでいて思ったのですが、緑色の文字が反射して読みにくかったです
次回改善をお願いしたいです
逆境に置かれても、好転しているときでも、そのありのままの状況、仲間を受け入れる土壌がチームにあるかどうかが勝敗決するのですね
それが笑いとなったり、感謝や激励になることもあるということかぁそんな仲間を作っていきたいって思いました