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戦争法案を強行する安倍晋三のファナティックさと小賢しいセコさ

2015-08-11 08:37:54 | 日記

10日のNHKによると14日発表予定の安倍首相の戦後70年談話に「お詫び」や「侵略」などの文言が明記されるという。戦後70年談話の原案は平成7年の村山談話や平成17年の小泉談話でキーワードに位置づけられている「痛切な反省」、「植民地支配」に加え、「お詫び」と「侵略」という、すべての文言が明記されていることが明らかになったという。前言を翻すことを、何とも思わない政治家は過去にも現在にも多いが、安倍首相はその最右翼だ。

被爆70年の広島での戦没者祈念式典では、日本の国是ともいうべき「非核三原則」に全く触れることが無かった。原爆被害者から抗議の声が上がり、長崎での祈念式典では「今日の復興をなし遂げた長崎の街を見渡すとき、改めて平和の尊さを嚙(か)みしめています。そして、世界で唯一の戦争被爆国として、非核三原則を堅持しつつ、『核兵器のない世界』の実現に向けて、国際社会の核軍縮の取組を主導していく決意を新たにいたしました」と唖然とするような見事な釈明(言い逃れ)をした。

記者から「なぜ広島では非核三原則に触れなかったのか」と問われ、「当然のことだから触れなかった」旨、答えている。この「白々しい嘘と強弁」が安倍信三の身上だ。

礒崎発言では「私に責任がある」と、何かにつけ「私の責任」を声を大にして認めるが、責任は今後の仕事で果たしてゆくと、早い話が責任は取らない。この頑迷固陋な神経ともいえるものは何処から来ているのか?

どういう神経をしているのか?覗き込みたくなるのは私だけではないだろう。

どういう神経か?彼を支えているのはファナティックな日本の”國体”に対する認識だ。明仁・今上天皇とは隔絶した安倍の独善的な近代以前の”國体観”が彼を支えているのではないか。彼らに特有なファナティックな感性だ。そしてそれは勉強をしないで、言い逃れ駄々をこねる子供じみた感性から一歩も出ていないように感じる。

また、それは戦前のバリバリの軍国主義者と同じではない。もっと、小賢しく狡猾なものだ。つまり強靭な感性ではなく薄弱さの証明ではないのか。あからさまに前言を、したり顔で翻すのは、セコく浅慮で小賢しい。

専門の心理学者の研究対象になるだろうが、「嘘と強弁」はもう飽き飽きだ。この背景には特有な金銭勘定があるのは、戦前戦後を通じて”エセ國体信奉者”に共通のもののように思える。