安倍(阿米?)首相は衆議院特別委員会と衆議院本会議で安保法制案を世論を無視して、強引に通し、参議院に送った。当面の注目点は安倍内閣の支持率だ。世論調査を各紙はこの週末に実施して月曜日の1面に掲載するだろう。月曜付紙面はネタが不足するのが常で1面トップはどんな記事にするか頭を悩ますものだ。だから企画ものを1面トップに持ってくるのが多い。各紙は他紙に後れを取らないよう、今週末は世論調査の実施に怠りはないだろう。今最も注目されており、安倍自身も、国会を取り巻いた反安倍勢力も恐らく、唾を呑んで待ちわびていることだろう。
昨日(16日)、読売の社説を載せ、15日に老川・読売グループ本社特別顧問と安倍が会談していることを指摘したが、ことほど左様に各紙の世論調査にもバイアスが掛かることは、想像に難くないと言うより、確実だ。ミエミエの安倍支持率急落をそのまま載せはせず、鉛筆をなめなめもっともらしい支持率を拵えるのではないか。私の予想だが、「読売」は下がるが、急落はしない具合に。安倍が胸を撫で下ろす線になるだろう。「産経」は、横ばい、ひょっとしたらわずか上がるかもしれない。「日経」は「読売」並みだろう。「朝日」は急落か横ばい。「毎日」急落。---になるのではないか? 確実なのは各紙で違いがハッキリ出ることだ。新聞に対して一般読者は、公正であると期待感が大きいが、疑わしいと言うのが私の感想だ。勿論、露骨に作為的に結果を作りはしない。新聞人(編集局の一般記者)にもそのくらいの倫理観はある。問題は編集局長と社長だ。実際はもっと複雑で一刀両断とはいかない。、孫崎享氏のように、メディアを叩けば、いいと言うものでもない。ついでに言うなら、現今の対立勢力の主戦場はメディアであり、メディアを叩けば良くなるものではない。溜飲は下がるかもしれないが。的確な批判が欠かせない。