現在、欠品中のマザーリーフです。
欠品中です、という連絡がきてから、もう2年近くたちます。
それでもまだ「欠品」という、なんだか気の長い話です。
お店での愛称は、「リー」。
葉っぱ一枚がビニール袋に入れられて、売られていく不思議。
2年近くたちますけど、辛抱強く「欠品解除」を待っています。
(気の長さでは負ける気がしません)
■お店での様子■
あまり美しくない写真で申し訳ございません。
この子は散々、店で育てまくっただけでは飽き足らず、
七咲も勉強のために買い求め、葉っぱを育てては里子に出しまくり、
里子に出しては育てまくりしていた子なので、写真だけは色々あるはずなのですが
(夏休みのあさがお観察記録並みに、記録をつけていた4年前)
何せ、その写真が初代Macの方に入っているので
隠居した子を立ち上げてセットアップして周辺機器を繋げまくるのが面倒なので
暇ができたらなんとか発掘してこようかと思います。
(保存していた、というのが記憶違いでないことを祈ります)
それはともかく。
お店では、手のひら大ほどの葉っぱがビニール袋に入って105円。
当時、この葉っぱが大流行していた雑貨屋さんなどでは(○ランフランとか)
1枚600円、とかいう、「たかが葉っぱ一枚がか?!」という値段で、
それでも、世間の、「可愛い~v」という黄色い悲鳴を一身に集めていた頃における
驚異的な大革命の値段ですよ?
飛ぶように売れました。
お皿に水を張って、その上に浮かべるだけ!
それだけで、葉っぱの淵から新芽がわきわきと出てきます。
わきわき出てきた新芽=赤ちゃんは、元の葉っぱ=お母さんの愛情をもらって
ずんずん大きくなり、ついにはお母さんを枯らすほど成長します。
写真はまさに、お母さんの脛をかじりつくしていく、お子様たち。って所です。
お母さんが枯れてなくなれば、一人立ち。植木鉢に植えてあげます。
しっかりと自力で立ち上がり、がっつりと根をおろして成長を始めます。
という、マザーリーフの生態をお見せするために、店頭ではこのようにして
実演販売をしていました。
というか、リーが自作自演?の自力販売でした。
水さえきらさなければ、店内で十分育ちます。手のかからない子です。
かなりの大ヒット(?)だったので、ご存じの方のほうが多いくらいかも?
と、思っているのですがどうでしょう?
ちなみに、別に水に浮かべなくても、葉っぱを土の上に置いておけば
新芽は出ますし、根も張ります。お母さんは腐って土にかえります。
まあ、それでは商品として売り出すのに、画的によろしくない、ということで
おしゃれなガラスの器に水を張って、「ね?かわいいでしょ?」と
売り出されたのだと思われます。
確かにかわいいですよ?
ウチでもいろいろな器に入れて相乗効果で器も売れましたし(有難う御座います)
ビー玉やガラス細工の小物で演出して相乗効果でそれも売れましたし(有難…略)
売り手側としては、実に巧妙な販売戦略!(そんな大げさに言うほどでもないですか)
でもお客様に、「それからどうなるの?」と聞かれて、
「普通に土に植えてください」と返した時の、あのなんともいえない空気。
それで喜んで下さるお客様はいいのですが、
「なんなんそれ」
と言われた時は、なんなんでしょうねえ。としか言いようがなかった、あの空気。
まあそういうものですから。植物ですから。生き物ですから。
と必死でフォローしながら、なんでフォローしてんだろ?とやや疑問形。
人間の都合で売り出されたリーの、ちょっとした不名誉(?)事件でした。
■七咲おすすめポイント■
そういうものですから。植物ですから。生き物ですから。
むしろ、育ちまくって大変です。
現地では、雑草の扱いらしいですネ。
雑草ということは、現地ではこれがタダか!
600円でぼったくり!とかいう次元の低い話じゃない!これはもう現地にGO!!
小笠原諸島やら沖縄やらに自生しているらしいので
見てみたい気はしますが、見てもわかんないかも・・・というのが本音です。
だって、雑草なんだし・・・。
大阪で普通に生えてるその辺の道端の草、という感じで想像すると
見ても特に感想はないか。と思っているのですが。
沖縄に行くことがあったら、観光地よりもまず、自生マザーリーフを探します!
そんな誓いを立てて、草になったところの姿を焼きつけておくと。
これが、上の写真の赤ちゃんを植えて、大きく成長させたところです。
お店で手軽に簡単栽培!
つーか、これを大きくして、自力で販売すればいいんじゃない!?
元手ほぼタダみたいなもんじゃない?!
とか思ってたんですが、まあ、これは
マサーリーフ×2、コーヒーミル×1、受け皿×1、のセット販売で
420円で売れていきましたけれども。
つーか、自分家で栽培してる子の葉っぱをちぎって売ればいいんじゃない?!
元手105円で、お店の丸儲けじゃない?!
とか思ってたんですが、まあ、それは
うそくさい犯罪っぽいのでやりませんでしたけれども。
(むしろ店の儲けより自分の儲けにしてみたい、と育ててる人は思うハズ)
とにかく、それくらいがつがつ大きくなります。素晴らしい雑草根性。
南国の植物なので、寒さに弱いのがちょっと手間ですが大阪くらいだと
越冬はそれほど難しくないです。普通に室内で大丈夫でした。
まあ、万が一、枯れたとしても、
葉っぱさえとっておけばまた一から始められる
わけですから、神経質になろうはずがない、って感じです。
元気なうちに予備軍をいっぱい作っておくのも手です。
そして大所帯になって困ったら、惜しげもなくご近所に配りましょう。
要らないものを差し出してるのに、喜んで感謝してもらえるのが醍醐味です。
そんな感じで、マザーリーフを育てている方々の例にもれず七咲も、
マザーリーフブリーダーとしてイキイキ過ごしていました。
育てる楽しさ、増やす楽しさを味わってしまえば、病みつきになる観葉植物。
この子で入門して、徐々に難易度をあげましょう♪
(七咲の入門はこれと豆の木でした。入門が容易ければあとは何でも来い!です)
しかし、如何せん、雑草というだけあって楽しいのはそこまで、といいますか。
大きく成長した姿は、まさに何物でもなく、何の変哲もないただの草、なので
あとはもっぱら、上に上に伸びていくだけのマザーリーフ。
葉っぱをちぎる、子を殖やす、大きくする、配りまくる。
もう配りすぎてもらってくれる人もいない!はい、それまで!
という、ブリーダーとしての活躍にも倦怠感が見えてきたら今度は、
奇をてらって、花を咲かせてみてください。
マザーリーフの花は、幻の花、と言われていますが、
これまた、お客様が、花の咲いた写真を見せて下さいました。
釣鐘型のいい感じの花です。鈴なりに花がつくと、結構、圧巻です。
ネットでも今は画像が溢れてて、あまり幻、という気はしませんが(笑)
やはり自力で咲かせてこその、華!
七咲はそこにたどり着く前に、他の子の世話にかまけないといけなかったので
鉢ごとあげちゃいましたが、やれるものなら再挑戦してみたいです。
まあ、落ちた葉っぱから次々子孫が殖えるのだから、
花の存在はそれほど重要でもない、と言うことなのかも知れません。
そんなこんなで多肉は結構、葉っぱから葉っぱが、っていうのが多いですよね。
昔育てていたコダカラベンケイとか不死鳥とかも、もうびっっっしり!!
葉っぱが生えます。可愛い、とかいうレベルじゃありませんでした。
それなのになんで、こんなに長期に欠品してるのかなあ。
ホイホイ出荷してしまって、肝心の親まで無くなっちゃったのか?
「し、しまった!社長!もう葉っぱが一枚も残っていません!」
「なに~?!全部出荷してしまったのか?!」
「ハイ!この一枚で殖やそうと思っていたそれまで出荷してしまいました!」
・・・ないない。それは、ないな。
そんな七咲みたいな人はこの世に二人はいないだろう。
(一人はここにいる)
まあ仮にそうだとしても現地にいけば雑草なんですよ?
誰に仕入れ値の相談をする事無く、自生してる奴を持ってこれそうなのに。
この不景気の中、現地(たとえば沖縄)まで飛ぶだけの
交通費もねん出できないのかな?などと失礼な事を思ってしまったり。
なんなら葉っぱ一枚、友人に貰い返してきて、ブリーダーとして復活してもいい。
プランターさえ支給してもらえれば、うちの子の面倒を見るついでに
メーカーさん分の葉っぱを片手間生産してもいい。
今までメーカーさんが与えてくれた恩恵に考慮して、時給なんかいらないですから。
と、素人的に呑気に考えられるほど、簡単な植物です。
(まあ100円で出回ってしまって、採算がとれない、っていうのが現状かもですな)
(それをいうなら、次はサンセベリアが危機的状況ですな!)
はじめまして!norieサン♪ようこそおいでくださいました!
そして感動していただきましてありがとうございます!
身に余る光栄、恐悦至極、穴がなくても自分で掘って入りたいくらいです。
お花屋さんで働いていらっしゃるんですネ。
むしろ七咲がnorieサンに弟子入りしたいくらいなのに…、
勉強に…なりますか?
七咲とゆかいな仲間たち、な日常の一コマを
そんな風に仰っていただいて、葉っぱたちも喜んでいると思います。
過ちだらけの毎日ですが、良かったらまたツッコミ入れて下サイ。
norieサンのお店の葉っぱちゃんたちにもどうぞ、よろしく