中田真秀(なかたまほ)のブログ

研究について、日常について、その他。

2011/10/28 SS研ペタスケール数値計算ライブラリWGで発表:高精度計算のネタで。

2011-10-05 10:39:13 | 日記
http://www.ssken.gr.jp/MAINSITE/activity/workinggroup/opl/index.html
だそうだ。ペタスケール数値計算ライブラリWG関係。

お呼びがかかったがこれって今村先生経由なのかな?
姫野先生経由?誰なんだろう...

SS研の会員にはなった方がいいのかなぁ。

理研の職員になりました

2011-10-05 05:17:48 | 日記
理研の職員になりました。情報基盤センターで、技師と開発研究員という二つの肩書きです。


* 研究しながらスパコンのメンテナンス、という立場です。研究と運用は名目上半々。

* オープンソース活動は続けられます。

* 定年制

なぜここに応募したかというと、

* まず大学で学生があてにならないこと。 少子化と定年制の減少で魅力がなくなってきた気がします。少子化はかなりきつく、実際研究室が回っているという感じがしてません。定数は足りてますが学生の質が落ちたこと、定年制の減少でスタッフが減って教育の質も落ちたこと。これは大学人は猛省していただきたいのですが、社会は大学の教育を欲していませんし、もうそれを見抜いた。修士一年でインターンに出て研究をしてくれない、これは端的に大学の存在が無価値だ突きつけられているということです。

* 姫野先生に(一時は)ついてゆきたいと思ったこと。この人は研究を情熱を持って進めていること、他人に夢を与えることが大切だと思ってそれを実践していること、他人の能力をよく見ているという意味でのよき指導者であるということ、若い人を大切にしているということ。短時間しか接してないのに、私の向き不向きを的確に見抜いていて、それにあわせてほかの研究者、企業のかたを紹介してくれたり、私の発展を願っているという点。一般公開のとき小学生、中学生レベルからわかりやすく説明しようとして彼らを大切に思っているという点。彼のプレゼンは「社会にどんな現実的な夢を見せられるか」という意味で情熱的であり指導的であり、学ぶべき点が多いこと。いずれにせよそれは情報基盤センターの人を見るとよくわかります。

* 定年制であること。量子化学を専攻してきてポスト不足は深刻で同年代の若い人がほとんど任期制、かつ厳しい立場にあって研究も教育も安心するのがなかなかできない。

* 出身の量子化学が縮小している分野であることで他分野にいきたかった、いかざるを得なかった。ほかの研究テーマも持ってみたかった。ほかの分野を見て、世界的に縮小しているのがよくわかりました。ある程度化学は封建的な伝統があるのでそれも私のテイストにあわなかった。

* 理研の場所がいいこと。和光は都心までもすぐで、会合にいくにも会合をするにもよい場所であること。今の出張ペースだととてもでないが和光勤務でないとしんどい。

面接では野依先生以下に「海外に行かないのか」「なぜこんな立場に応募したのか」「ベンチャーやれ」とかいろいろいわれましたが、論語にもあるとおり、やりたいことがやれたら立場はどうでもいいと思いました。むしろ低めのほうが雑用が減ってやりやすいしえらくもあまりなりたくない。そういう風にも考えました。

理研は安い買い物をしたと思ってもらえるように、しようかなと。