
『多々(たた)益々(ますます)弁(べん)ず』[=善し]

1.手腕や才能にゆとりがあり、仕事が多ければ多いほど、立派にやってのける。ものごとが多いほど巧みにこなす。2.多ければ多いほど良い。

故事:「漢書-韓信伝」「如臣、多多益辯耳」 漢の高祖が韓信(かんしん)に「お前は何人くらいの兵の大将となり得るか」と尋ねたとき、彼が答えた言葉。

<松下幸之助一日一話> PHP研究所編

人に尋ねる
自分の才能に向くような仕事を自分で考えて進んでいくことが非常に大事だと思う。ところが、自分の才能というものは、自分ではなかなかわからない。そのときには自分の信頼する人の言葉を聞くとよい。しかし素直な気持で聞かないと、先輩の正しい言葉が正しく自分の耳に入らない。私も、自分でわからないことは、素直な心持になって先輩に尋ねることにしている。そして静かに考えていけば、必ず行く道は自然に決まってきて、希望が持てると思う。しかし、野心とか欲望とかいうものを強く持つと、そこに無理が生じ迷いが起こってくるような気がするのである。