僕に会おうとしてくれないクリス

僕の5月の休みが分かり、昨夜、
クリスが飛行機に乗る前に電話で話したのでした。

クリス：今、空港に向かってる

　僕　：クリスは5月4日の朝に飛行機に乗って帰国だよね？
　　　　僕の休みは5月4日と5日だから、3日の夜から4日の朝にかけて
　　　　会いたいよ。できる？

クリス：3日の夜は最終日だから、家族と過ごすよ。

　僕　：でも、前回、大阪に滞在した時は最終日の夜、
　　　　友達の家に泊まってたじゃん・・・

クリス：あの時はは朝、早い飛行機だったからね。

　僕　：そっか。

クリス：もし会えなかったら、ビデオチャットするよ。

　僕　：やだ、クリスに会いたい。

クリス：ビデオチャットするよ。

　僕　：ネックレスは持ってる？

クリス：うん

　僕　：交換ノートは持ってる？

クリス：うん。　今から空港に行く電車に乗るから、30分後に電話するね。


45分経ってもクリスからメッセは来ず、
僕からメッセを送った。


　僕　：クリス？

クリス：何何？


そしてクリスから電話がかかってきたのでした。

クリス：どうした？

　僕　：大阪ではどうするの？

クリス：まだ分からない。

　僕　：大阪では会えるの？

クリス：家族の予定を知らないから、まだ分からない。

　僕　：じゃあ、他の日なら会えるの？

クリス：まだ分からない。

　僕　：会える日、1日くらい作ってよ。

クリス：ＯＫ、ＯＫ。5月2日くらいはいいじゃん。多分。

　僕　：家族優先なのは分かるけど、でも、僕のことも考えてよ。

クリス：5月4日の朝は伊丹空港に朝早く行かなきゃいけないから、
　　　　会うのは難しいよ。

　僕　：じゃあ、伊丹空港の近くのホテルを予約すればＯＫなの？

クリス：じゃない。さっき近所の知り合いに電話して、
　　　　5月4日の朝は伊丹空港まで送ってもらうことになってるよ。
　　　　その車に両親も乗る。

　僕　：そっか。じゃあ、5月3日の夜は一緒に泊まって、
　　　　5月4日の朝に家に帰って、車に乗るんじゃダメなの？

クリス：それは面倒くさい。

　僕　：でも、僕のことも考えてよ。
　　　　僕は仕事が終わったあと、新幹線で大阪に行って、夜泊まって、
　　　　朝、新幹線に乗って名古屋に戻って職場に行くんだよ。
　　　　クリスが5月4日の朝、少し早く起きて家に戻ってくれるだけで、
　　　　4000円以上節約できるし、僕もすごく楽になるんだよ。

クリス：ＯＫ。今回は会うのなしにしよう。お互い面倒くさいから。

　僕　：どうしてそうなるの？
　　　　難しいながらも、お互い時間を調整して会うもんじゃないの？
　　　　それに、クリスと会えないのは嫌だよ。
　　　　大阪に行くから会って。お願い。

クリス：分かった。　大丈夫？

　僕　：う～ん・・・

クリス：ハァ～

　僕　：だって、クリスに会えなくて寂しいもん。
　　　　僕が交通費出すから、クリスが名古屋に来る？
　　　　そうしたら、時間もお金も節約できるよ。

クリス：それがいいじゃん。名古屋になら行けるよ。
　　　　でも、まだ予定が分からないから、大阪に着いたら電話する。
　　　　19時半くらいに大阪着くよ。

　僕　：わかった

クリス：じゃあね、大好きだよ、ちゅ


こうして電話は終わった。
しばらくすると、クリスはFacebookに機内で座ってる自撮写真をアップしていた。
クリス、昔は自分でヘアーセットをしてなかったのに、
最近のクリスは髪をセットし、かっこよくなっているのでした。
昔と変わったと同時に、新しい恋人でもできたのかなぁ？・・とか、
新しい出会いを探してるのかなぁ？・・とか、悪い事ばかり考えちゃうのでした。


昼過ぎ、僕は寂しいながらも、自分もクリスのことを何も考えずに
わがままを言い過ぎたことを少し反省していた。
そして、飛行機に乗ってるクリスへメッセを送った。


　僕　：クリス、わがまま言ってゴメンね。大好きだよ。

4時間後、クリスからメッセが届いた。

クリス：成田国際空港なう

2時間後

　僕　：おかえり


クリスは今、飛行機の中。
約束通り、ちゃんと電話くれるのかなぁ・・・
不安だらけ、ただただツライだけなのでした。