BOYSCOUT TROOP74, NAGOYA, AICHI, JAPAN

ボーイスカウト名古屋第74団のブログです。
各隊のプログラム、活動報告、コラムなどを掲載しています。仲間になろうよ!

初級対策講座:いち、にー、さん!!

2005年10月27日 | コラム:バッジに挑戦

初級課目1-1
□ 「ちかい」と「おきて」について隊長と話し合う。

「ひよこ隊員、ボーイスカウトの3・2・1って何かわかるかな?」
「え、言ってもいいんですかぁ…?
 ”3年間も2級をやってマスターバッチは1つ”のカエル班長ってことです…よね!?」


             


□ 3つのちかい、2つの制度、1つの目的

 3つのちかい  ちかいとおきての実践

  <ちかい>
   私は、名誉にかけて、次の3条の実行をちかいます。
  一 神(仏)と国とに誠をつくしおきてを守ります。
  一 いつも、他の人々をたすけます。
  一 からだを強くし、心すこやかに、得をやしないます。

   <おきて>
  1 スカウトは誠実である。
  2 スカウトは友情にあつい。
  3 スカウトは礼儀正しい。
  4 スカウトは親切である。
  5 スカウトは快活である。
  6 スカウトは質素である。
  7 スカウトは勇敢である。
  8 スカウトは感謝の心をもつ。

 『スカウトのおきては、世界中のスカウトが守る規則で、君がスカウトになるとき、これを守ると約束するものだ。
その各項目のどれもよくわかるようになるまで念を入れて研究したまえ。(おきての意味はスカウトハンドブックに書かれている。)
もう君はわかっていると思うが、スカウティングは楽しいだけではなく、たくさんの努力もしなければならないものだ。ちかいを守るために君たちが全力をつくすことを信じている。』


 ボーイスカウトのちかいとおきては、すべて「私は~します」「スカウトは~である」と書かれているね。これは、僕たちは進んでちかいとおきてにあるような行動をするぞ!っていうことなんだ。



 2つの制度  班制度・進歩制度

ボーイスカウトが塾やクラブ活動と違うところは、班制度(グループワーク)と進歩制度(バッチシステム)だ。

 『隊には6人から8人の少年でつくる班が二つまたはそれ以上ある。
班制の主な目的は、できるだけ少年に本当の責任感を持たせることにある。班制によって少年は、自分が班のためにある責任を持っていることを学ぶことができる。また班は、隊に対しても責任があることを理解する。スカウトは、自分が隊の行う活動に少なからぬ発言を持っていることを、班制を通じて学ぶのだ。』


 君は、これから班の一員として、君の力にみあった役割が与えられる。分担された仕事を君は責任もってやらなくてはいけない。
 グループのリーダーである班長になれば、技能と知識がすごいことはもちろんだけど、責任感、やさしさ、決断力も必要だ。
 班で学んだ「責任感」や「リーダーシップ」は、生きて行くうえで必ず君の大きな力となるよ。


 『スカウトとして入隊すると、次の階級、つまり2級スカウトに進むことができる。そのためには、いろいろ役に立つことを勉強する。
だれも必要以上に長く2級のままでいたくないから、できるだけ早く1級スカウトになるだろう。そのためには地図の読み方、ハイキング、救急法そのほか多くのものに取り組んで努力しなければならない。』


 ボーイスカウトでは、君の努力や目標達成に応じて進級します。
進級の課題は、いろいろな分野が用意されていてどれもワクワクするものばかりだよ。スカウトハンドブックにこの4年間の君の進級計画を記入する欄があるから一度一緒に考えてみようよ。



 1つの目的  良い社会人になる
 『真のスカウトは、信用できる人として、どんな危険に直面しても自分の義務を果たす人として、ほかの少年や大人から尊敬されるのだ。』

 ボーイスカウトは、ハイキング、キャンプといった野外活動からレクリエーション団体と思われたり、あるいはカントリー大作戦のゴミ拾い、「赤い羽根」などの募金活動から慈善奉仕団体と思われたりしている。
そういったことは確かにボーイスカウトらしい活動の一つだけれど、ボーイスカウトの目的は、”少年たちがよい社会人となり、幸福な人生をおくること”にあるんだよ。



              

 田中 治彦著「ボーイスカウト―20世紀青少年運動の原型」中公新書 定価882円
ISBN4-12-101266-6

ベーデンパウエルの人となり、ボーイスカウトの歴史発達を知るにはコンパクトで最適の書です。この度、世界スカウト運動100周年記念事業として重版発行されました。書店にない場合は、愛知連盟事務局でも発売しています。

 田中治彦研究室
http://www.rikkyo.ne.jp/~htanaka/index.html