BOYSCOUT TROOP74, NAGOYA, AICHI, JAPAN

ボーイスカウト名古屋第74団のブログです。
各隊のプログラム、活動報告、コラムなどを掲載しています。仲間になろうよ!

Do a Good Turn Daily vol.34

2006年04月14日 | コラム:日日の善行


 今年度のわがボーイ隊の月間テーマは、隊唯一(泣)の班であるオオカミ班への声援として、「オオカミ」にちなんだことで統一しています。
 
 スカウト活動は9月が新年度開始月となります。新しい仲間がカブ課程からの上進してきました。
 ということで、「オオカミの群れにようこそ」です。

 10月は、「イムピーサ(眠らぬ狼)」。
 イムピーサは、B-Pが、マタベルの反乱鎮圧の際、神出鬼没、昼夜の分けなく大活躍したので、敵から「イムピーサ:眠らぬオオカミ」とあだ名されたことに由来します。このときはオーバーナイトハイクを行いました。

 11月は、「狼牙を磨く」で、手旗、ロープなどスカウトの基本技能を磨きました。

 12月は、「天狼星の下」。
 天狼星は、美しい冬の星空にひときわ青く輝く星、シリウス(天狼星(てんろうせい))にちなんだものです。
 シリウスが輝く下で、耐寒キャンプを予定していたのですが、残念ながら予想外の大雪でキャンプは中止となってしまいました。

 1月は、「狼(けもの)道を探せ」で地図とコンパスの基礎を、
 2月は、「狼(けもの)道を行け」で、ハイキング(オリエンテーリング)をしました。

 3月は、「狼森(おいのもり)に入る」でした。
 このテーマは、宮沢賢治の作品「狼森、笊森、盗森(おいのもり、ざるもり、ぬすともり)」にちなんでいます。この物語には、自然と人とが共生する姿が書かれています。
 春のキャンプでの、スカウトがじっくり自然と対話してほしいとの願いをこめてつけました。


           


 前置きが長くなりましたが、今月、4月は、「オオカミ族の少年(クロニクル千古の闇)」です。

 『おまえに誓ってほしいことがある」父さんが言った。「山を見つけるんだ。“天地万物の精霊”が宿る山だ。…そこにしか望みはない」―紀元前4000年の森―巨大なクマの姿をした悪霊に襲われた父との誓いを守り、“精霊の山”をさがす旅に出たトラク。道連れは、生まれて間もない子オオカミのウルフ。“案内役”とは?精霊にささげる“ナヌアク”とは?…いよいよ冒険が始まる。』(本の扉書きから)

 主人公の少年トラクは12歳。
 父の最期の言葉に従い、悪霊を退治するために旅に出ることになります。
 12歳なんて、まだまだ何もできない子供のような気がしますが、トラクは、すでに一人で生きていく術を父から学んでいます。
 食料の調達、露営の仕方…筆者が考古学に基づいて物語を書いたとのことなので描写もリアル。
 倒した獲物は、自然からの贈り物を無駄なく使わさせていただくという気持ちで、肉や臓物を食料にするのは勿論、皮や爪に至るまでどう利用するのかも細かく書かれています。


         
  
 
 わがボーイ隊の主力メンバーは、ちょうど主人公と同じ12歳。
 中学生となり、環境も変わる中で、彼らにもトラクと同じように、何事にも負けずに、何でも挑戦してほしいとの願いをこめてつけてみました。


               
               

 物語りも大変面白いものです。よければ、皆さんも、ぜひ読んでみてください。

 □ ミシェル・ペイヴァ-著「オオカミ族の少年」評論社 ISBN:4566024113 価格:¥1890


 

 今年度は、残りあと4月。今後毎月付けられるテーマにもご注目ください。


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