なごらいの活動レポート

なごや外来種を考える会
・・・略して「なごらい」です。
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猪高緑地でムネアカハラビロカマキリ調査

2018-10-15 | 日記
‘18年10月06日13:00~15:00

猪高緑地で外来種「ムネアカハラビロカマキリ」の調査を行いました。近年国内で分布を増やしている外来種で、特徴は体長が6~8cmと大型で胸が赤いことです(写真参照)。特に豊田市では2008年以降激増して、在来種のハラビロカマキリを駆逐しているほど侵略性が高いとのことです。調査場所選定に当たり事前に名古屋昆虫同好会の間野さんから昨年の名古屋市内の目撃情報をお聞きして、猪高緑地内でも目撃されていたので調査場所に選定しました。

 

6日は台風25号の影響で小雨の中、参加者はスタッフだけですが調査決行です。しかし雨が降るとカマキリのエサである羽虫や蝶が飛ばなくなるため、カマキリも捕食活動ができず姿を隠してしまいます。なかなか見つからずカクレミノやヤツデなど大きな葉の裏をめくりながらの調査です。緑地の中心部で在来種のオオカマキリがたくさん固まって見つかりました。胸や羽の色を確認するため掴み取ると、鎌を背中に回して指を挟んで怒る元気者もいます。結構痛いです。交尾中のものもいましたが、かわいそうなので触らずにおきました。予定時間超過のため緑地内全部は歩けませんでしたが、今回は在来種のオオカマキリばかり9匹発見し、外来カマキリは見つかりませんでした。しかし、昨年目撃情報もあったので油断はできません。今後も観察を継続します。

 

間野さんによると中国製の竹ぼうきにムネアカハラビロカマキリの卵塊が付着している例が多いそうなので、猪高緑地の管理倉庫の竹ぼうきもチェックさせてもらいましたが、卵塊の付着あとは見つかりませんでした。
そのかわり外来種の「キマダラカミキリ」と「タイワンタケクマバチ」は捕獲しました。これらも最近大量に見かけるようになりました。