Psychology World NO1 「ことばの森」 加藤 久氏記から抜粋
「プロとアマと」
昨年9月に、サッカーの母国イングランドと、世界最高レベルのリーグがあるイタリアにコーチの勉強に行った。
日本の選手との違いは何か。私が感じた大きな違いは、技術でも戦術でも体力でもなかった。
私が感じた一番大きな差、それは選手が練習でも試合でも、自分のもっているものを”出し切る”かどうかだった。
惜しみなく自分を出し切る。その”真剣さ””純粋さ”には感動を覚えたものである。
レベルが上がれば上がるほど純粋だ。
それを一番強く感じて私はヨーロッパから帰国した。
もしかしたら、日本人選手も十分に自分を出し切っているのかもしれない。
だが、それが人に伝わってこないという事実をよく考えてみる必要があるだろう。
オリンピックの理念、アマチュアリズムというものを強く訴えたのはクーベルタンだが、
私はその”アマチュアリズム”の語源のことを思い出した。
アマチュア、それはラテン語の「アマトール」から来ている。
「アマトール=愛する者」。
私はプロフェッショナルの極限が、ここに重なるような気がしている。
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