園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

なんぶせんべい

2018-05-24 10:01:45 | 日記

園長です。

  年度末の処理と新年度の取り組みでとても忙しい4,5月でした。先日理事会も終わり、決算処理は6月の評議員会を待つばかりとなりました。昨年の制度改革後初めての年度処理だったので右往左往しながら進めています。評議員会で決算処理が承認されると「現況報告」「資産変更届」などが待ち構えています。最後は税務署に「収支計算書」を提出して29年度の処理が完成です。評議員会までの約2週間、少し息をつけるのかなあと思っています。

 さて、先日妻と

と二戸までドライブに行きました。行き先は「厳手屋」(いわてや)。最近新しい建物が完成したということで、南部せんべいの元祖である八戸としては一度見ておきたいと思った次第です。南部せんべいの由来はかずかずありますが、昔、南部の殿様が戦場に行き、食べ物が無くなって、農家から頂いた小麦をかぶっていたカブトで焼いて食べたというのが有力なようです。八戸の南部せんべいは基本的に「しろせんべい」と「ごませんべい」が主で、その後、ピーナツが入った「まめせんべい」、じゅねの実が入った「じゅねせんべい」などがあります。私が幼少のころはおやつ代わりに「しろせんべい」をたべていました。せんべい・・と言えば全国的に「草加せんべい」が有名ですが、それとはまったく違うのが南部せんべいなのです。二戸の南部せんべいは、一人の女性が作り上げた比較的新しいものなのですが、テレビでその女性の一代記などを放映したので、南部せんべいと言えば「岩手」という間違った認識が作られたようです。しかし、その岩手の南部せんべいは、時代の変化に対応し、「売れる南部せんべい」を作り上げました。チョコのトッピング、サキイカをまぶしたもの、カボチャ味のものなどいろいろ工夫されたせんべいがたくさん陳列されていました。なかでも好評なのが「試食」。いろんな種類のせんべいをいろんな食べ方で試食させてくれるのです。後発とはいえ、素晴らしい発想だと思いました。それに引き換え元祖南部せんべいは、昔ながらの作り方、風味、販売をかたくなに守り、時代が変わっても変化することはありませんでした。最近、元祖南部せんべいを作り店はだんだん減っているそうです。私の周りでも何軒かのせんべい店が店をしめてしまいました。時代の声に的確に答えた岩手の南部せんべいとかたくなに昔の製法にこだわった八戸の決定的な違いだと思います。八戸の南部せんべいは大きなチャンスがありました。「せんべい汁」ブームです。B級グルメで見事グランプリに輝いた「せんべい汁」ですが、せんべい自体の変化はあまり見られませんでした。あのとき、せんべいの形を大きく変えていれば今と変わった現象が起きていたかもしれません。

 緑茶とせんべいは八戸の食べ物の定番でした。「何も味がしない」といわれる白せんべいですが、軽塩梅のパリッとした食感と少し苦味がある緑茶の相性はすこぶる良く、仕事の合間に飲むお茶とせんべいは何よりの憩いの時間でした。ゴマせんべいは、語の量により「薄」「濃」の違いがあり、私はゴマがたっぷりのせんべいが好きです。ゴマせんべいの魅力は「香り」です。ゴマの風味が何とも言えず高貴な雰囲気を醸し出します。それほど八戸には存在感がある南部せんべいが、すたれていく姿には寂しい思いよりも「残念な気持ち」を強く感じます。時代の変化に対応しきれないで消え去るものはたくさんあります。特に食べ物が生き残るのは大変だと思います。各地にある名物。名物にうまいものなし・・・と言われますが、時代を乗り越えてきたものにはそれなりの価値があり歴史があり味にも反映しているのではないでしょうか。皆さんもっと「南部せんべい」を食べましょう。そしておいしいお茶も飲みましょう。本日のふれあい広場に「陽光園」の店主が講師になり「おいしいお茶の入れ方教室」が開催されました。参加していた保護者は興味のある話におしきりにうなずいていました。最後はおいしいお茶を飲み楽しんだようです。せんべいにお茶は八戸の宝です。

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