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園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

閑さや岩にしみいる蝉の声

2019-09-20 15:21:33 | 日記

 9月の連休を利用して山形へドライブに行ってきました。目的地は酒田市の「山居倉庫」、鶴岡市の「羽黒山」(出羽三山)そして天童市の「山寺」。2泊3日の久しぶりの本格的な休暇です。研修ではないので報告書も書かなくてもいいし、予定は未定なのでどういう風に変化するかもわかりません。ただ、宿泊場所だけは「ゆこゆこ」であらかじめ予約しておいたので安心です。1日目は、朝6時30分に八戸を出発し、八戸自動車道、東北自動車道、秋田自動車道を利用し、横手で国道移動し、象潟までノンストップで行きました。象潟の「きさかたの丘」という大きなドライブインに着いたのは10時半ごろ、ここの6階からみた「九十九島」(くじゅうくしま)は、松尾芭蕉の句にも登場した有名なところです。芭蕉のころは海の中の島だったようですが現在は海が後退し、島だけが所々に点在しています。島の面影は十分あり、当時の絶景を推測することができました。ここの足湯に入りたかったのですが、次の酒田市の「山居倉庫」(さんきょそうこ」)が本日のメインだったので、泣く泣くあきらめて酒田市へ向かいました。山居倉庫は北前船で繁栄した米倉で、黒く塗られた壁と欅の木に囲まれた通路はテレビや写真で有名です。私はBSテレビ11チャンネルの月曜夜8時から放送の「いい酒いい肴」という番組でここを知ってからいつかはいってみたいと思っていたところです。しかし、日本海側の山形は太平洋側の八戸からは意外と遠く、今まで1回しか(今年の2月)行ったことがなく、未知の世界でした。山居倉庫の近くをぶらぶら散策しながら「酒田36人衆」の一人「鐙屋」を見学しました。ここは井原西鶴の「日本永代蔵」にも出てきた豪商の館で、当時の羽振りの良さを感じました。やはりお金の力は偉大です。南部藩とはけた違いの繁栄ぶりを見た思いです。そして志のある人たちの街作りが今に伝わっているのだと思いました。遅い昼ご飯を食べようと街中をうろつきましたが、どこもすごい人でいっぱいで、食べ物屋さんはどこも長蛇の列でした。そんな中、酒田のラーメンが有名なのを思い出し、この際ラーメンでも・・・行き当たりばったりのラーメン屋さんに入ったのですが(ここも多くの人が並んでいました。)八戸の煮干し味の細麺を食べなれている私たちには太麺のもちもち麺はさすがに食べきれず、普通盛りにもかかわらず残してしまいました。山居倉庫を午後3時に出て、本日の宿泊場所、日本海に面した「湯野浜温泉」に到着したのは午後4時を過ぎていました。浜焼きが有名なホテルで海の幸に舌鼓を打ちました。、

 2は目は、クラゲで有名な加茂水族館を見て、北日本で2番目に大きい庄内観光物産館で買い物をして、メインの出羽三山のある羽黒山へ。月山、湯殿山、羽黒山を出羽三山と呼び、厳しい修験の道場でもあります。往復2時間コースということで、気楽に出発したのですが、2500段の石段は身も心も粉々に打ち砕いてくれました。国宝の「五重塔」までは余裕しゃくしゃくでしたが、その後の本殿までは急な階段が天まで届くような感じで、行くも地獄、戻るも地獄の状態でした。途中で何度も休みながらやっとの思いでたどり着いた出羽三山本殿は、由緒正しい立派な作りで、ちょうど修験者たちが何かの修業をしていました。ひざはガクガク、口はパクパク、日ごろの運動不足を痛感しました。ここまで1時間30分。何が2時間コースだ・・・と思いつつ帰りの下り坂を気にしていたところ、途中であった人が「バス」のことを話していたのを思い出し、本殿の一番奥の売店まで行ってみるとなんと地獄に仏、バス停にバスが止まっていました。1時間に1本。なんと幸運なことか、始発は2時20分と言ことで遅い昼食を山形名物「板そば」ですませ、意気揚々とバスに乗り込んだのでした。(始めからバスで行けよ・・・という声も聞こえそうですが、すごい遠回りでしかも有料道路経由なのでほとんどの人は利用しないで、帰りのみに利用している老人が多いようでした。)ここの長い石段は本当にきつかった。このきつさは石段の高さと幅がいろいろ時代ごとに整備したためバラバラで、そのため登りずらくなっていたのでした。その日の宿は天童市のホテルでしたが、美味探求の宿と言われるだけあって料理は絶品でした。

 3日目はホテルから30分ほどしかかからない「山寺」。ここも松尾芭蕉が「閑かさや岩にしみいる蝉の声」という有名な句を残した場所です。ここの石段も難関でしたが、前日の羽黒山から比べれば、ずいぶんと楽に感じました。石段も約1,200段、石の高さも幅も整っていて、目をつむってもこけることはありません。でも急な坂はやはり大変でした。朝のバイキングを食べすぎたせいか、ゼイゼイとやっとの思いで登り切り「五大堂」で眼下を見下ろしたらとてもいい気持でした。

 そういうことで久しぶりの休日を過ごした園長でした。

 

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