園長です。
このたびの水害にあわれた方々には、心からお見舞い申し上げます。ここ数年、大雨の災害が多発しています。そして火山爆発、台風、竜巻・・・。確実に地球の環境が変化していることがわかります。そしてこのたびの茨城、栃木、宮城での水害は大きな被害を呼び起こしました。地球温暖化が一因と思われますが、この先どうなっていくのか少しばかりではなく心配な今日このころです。
さて、私は9月10、11日と「山形」へ行っていました。ちょうど台風17号が茨城県や栃木県を猛襲しているさなかでした。「台風に向かっていく」というなんとも気が滅入る出発でしたが、仕事なので仕方がない。仙台までの東北新幹線は順調でしたが、仙台から山形までの「仙山線」が怪しい。11時18分発の山形行きが「山形新幹線が運休」ということで出発が遅れるとのこと。まして出発はするが、途中で引き返す、あるいは途中の「愛子」(あやし)駅で降りてもらうかも・・・覚悟して乗ってください。とのこと。何の因果でこんな目に逢わなければならないのか・・・。それでも私たちの乗った列車は途中で止まることもなく、無事に山形へつきました。この後に乗った県保連会長は「愛子駅」で下ろされ、山形まで2時間かけて(電車だと1時間ちょっと、高速だと1時間弱)タクシーで行ったそうです。タクシー代も相当かかったとか・・・。私ならきっと引き返したと思いますが、会長は「講演の講師」だったので頑張ったのでしょう。本当にご苦労様でした。
と、ここまでは順調だったのですが、翌日、台風の影響でとんでもないことに・・・。テレビのニュースでは知っていましたが、関東、東北に特別警報が発令され、交通機関は全面ストップ。電車、高速道路、一般道も一部閉鎖・・・山形から出られない。まさに「陸の孤島」となってしまいました。ホテル関係者は「もう一泊いかがですか」などと冗談を言っていたが、そんな言葉も上の空。頭の中は「どうやって仙台まで戻ろうか」でいっぱいになっていました。山形市は台風一過で雨も止み、晴れ間が広がっていましたが、川が増水して危険水域だという。仙山線は奥羽山脈を越えるので山あり、谷ありの山岳路線。夕方5時まで運休だという。福島からの山形新幹線は昨日から運休。さあ、どうする。研修会どころではなくなりましたが、それでも会議は淡々と進み、30分ほど繰り上げて終了となりました。青森県と岩手県から6名が急遽、ジャンボタクシーで仙台まで行くことになり、タクシー会社に予約。3時間とタクシー代4万円以上は覚悟して下さい・・・それでも拒否権は使えない。覚悟して乗ったら「高速道路の規制解除」という無線連絡。タクシーは一路高速で仙台まで行くことになった。おかげで1時間弱、料金も格安ですんだ。本来であれば風光明美なところで見どころがたくさんあるのですが、雨に煙る「山寺」を車窓から眺めるのが精いっぱいでした。おかげで山形名物「でんろく豆」を買うこともできませんでした。久しぶりの山形はある意味とても思い出に残る出来事になりました。それでも名物「板そば」は、今回の大きな目的でもあったので着いた日の昼食に腹いっぱい食した園長でした。
仙台から八戸に帰るまでの景色は壮絶なものがありました。北上川をはじめとした川と言う川はほとんど増水、濁流。ところどころ決壊して田んぼが水没。テレビで見た悲惨な光景がそこにありました。自然災害の恐ろしさを実感しました。今年のコメは高くなりそうです。
まだ、天候はすっきり回復しそうではありませんが、明日から東京で「認定こども園研修」があります。老体に鞭打って頑張っていますが、東京でも昨日震度5弱の地震が発生しています。山形みたいなことが東京で起こったら・・・と考えるとめまいがしてきますが、とりあえず行ってこようと思います。ここで「晴れ男」の真骨頂発揮と行きたいものです。