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園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

お庭えんぶり

2010-02-20 12:39:45 | 日記
園長です。
 春を呼ぶ八戸えんぶりも今日が最終日です。えんぶり一色に染まった八戸の町も、いよいよ本格的な春に向かって動き出します。
 17日に「お庭えんぶり」を鑑賞しました。長根リンクの上にある、「更上閣」という南部藩ゆかりの由緒ある建築物です。ここの庭が素晴らしい日本庭園になっていて、かがり火を炊いた中で披露されるえんぶりの舞は幽玄な雰囲気をかもし出します。外人もたくさん観にきていました。司会進行役はラジオでお馴染みの「柾谷伸夫」さん。南部弁と標準語をたくみに織り交ぜ、絶妙な語りで解説してくれました。当日は「売市えんぶり組」と「八幡上えんぶり組」が約1時間にわたり、「ながえんぶり」と「どうさいえんぶり」を堪能させてくれました。八戸に住んでいてもなかなかゆっくりえんぶりを見る機会が少ないので、今回は本当にラッキーでした。
 保育園では毎年、えんぶりの時期に合わせて「烏帽子」を作るのですが、この烏帽子は馬の頭部を表していると言われ、たてがみなどもあります。自分で作った烏帽子を被り、太夫の真似をして頭を左右に曲げたり、勢いよく振ったりしながら雰囲気をだしていました。地域の伝統文化が廃れていく中、この「えんぶり」だけは、裾野が広がっているようです。東京辺りで青森物産、東北物産祭りなどが開催されると必ず、借り出されるようです。当地でもお祝い事には欠かせない出し物になっています。特に、結婚式には必ずと言っていいほど地元町内会のえんぶり組が登場し、場を盛り上げてくれます。本当にこの地方にはなくてはならない伝統行事だと思います。長坂保育園の園児も今年、地元のえんぶり組に参加した子供たちがいて、大きな拍手をもらっていました。こうして地域の中で育っていく子どもたちを見ると、子育ての環境が昔と現在と大きく変遷してきていることを感じます。地域で育つ子どもたちは知らない内に礼儀や上下関係が身につくことが多いようです。えんぶりを通して卒園児たちの成長を確認することもできました。これからも大切にしたい伝統行事だと思います。
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