年をとると声が低くなる？

青島での解剖は、本当に有意義でした

そして、青島での2日目の講義は、
咽頭、喉頭から嚥下に関わる解剖のお話

とっても為になる講義でしたが、なかでも記憶に残った話しを一つ

「のど仏」は年とともに下方に下がってくるらしいのです

のど仏と言われる喉頭の外側を形成する甲状軟骨は、
下顎の下にある舌骨という骨とつながっています

この舌骨は筋肉によって下顎の骨にぶら下がっているので、
年をとってその筋肉が弛んでくると、重力に負けて下方に降りてきます

その舌骨とつながっている甲状軟骨も、
それにともない下方に下がってきてしまい、喉頭全体も下がってきます

喉頭にある気管の入り口には、声を出す声帯があるので、喉頭が下に下がってくると、
声帯から出た声が、若い頃より長い距離を通って口から発せられるように成ってしまい、
その結果、年をとると声が低くなってしまうということらしいです

ふーん、なるほどという感じですよね
老化による筋肉のたるみから始まっていくんですね

しかし、筋肉は年をとっても鍛えれば強く、太くしていく事ができるそうで
カラオケで、高音を頑張って出す練習を続けると、筋肉が鍛えられ、
高い音域の発声が維持できるそうです

郷ひろみさんなんかは、毎日のボイストレーニングで、５０歳を越えた今でも、
むしろ若い頃よりも音域が広がっているそうです

一方、最近発売された Whitney Houston の７年ぶりの新作「I look to you」
随分と太い声になってしまってます
「 Saving all my love for you」の頃のような伸びやかな高音は何処へって感じです

しかし、聞き込めば聞き込む程、良いアルバムに仕上がってます

声は低くハスキーになっていますが、歌のうまさはやはりWhitneyならでは、
R.Kelly の書いた、アルバムタイトルにもなっている「I look to you」はしびれます

「Call you tonight」なんかは今時の音だなっと思ったら、やはりStarGate のプロデュースでした
Ne-Yo の「So Sick」なんかをやってるプロデューサーチームです

他にも、今時の曲、泣かせる曲満載でお薦めです
毎日、ヘビーローテーションで聴いてます

年をとると声が低くなるという講義を聴いて、真っ先に頭に浮かんだのが Whitney の事
なので、この話題でした（笑）