桜のピンクの花びらが疎水を流れ、岸辺のあぶら菜のイエロー、ライト・グリーンの対比の時期とのニュースがあり、早速Presta(23C)で三条通を東に行く。
疎水沿いは砂利交じりであり23Cではギリギリの道。ゆったり、走る。安朱橋から南側にあぶら菜が地元の方々のご苦労により植えられている。京都に多いのはからし菜であり花の輝くような黄色や葉や茎の緑の透明感はあぶら菜が勝る。また、あぶら菜には独自の「田舎くさい」匂いがあり、幼い頃を思い出す。( http://www.eonet.ne.jp/~n7ohshima/77.4.26%20Yoshinogawa.jpg )
桜の花のピンクとあぶら菜の葉のグリーンという補色対比にイエローの花が薫り立つ、そしてかぐわしい匂い。陶然とするなか、疎水が流れ、桜の花びらを運ぶ。
川の流れを見るのは好きだ。コルビュジェは海が好き、その弟子の吉阪隆正は山が好き「私、海は好きじゃない」という評論もある。その流れの先で、当方は「川が好き」だ。山と平地、川の織り成す地形、源流から海までの変容、都市の立地や交易を感じ考える。絵を描くにも川や水がが好きだ。その関係もありウォーターフロントや水族館開発に関わることになった。(名前も水に関係するが)
一息入れて、山を上がり毘沙門堂を拝観する。石段の上に仁王門がそびえる。天台宗門跡とあり、お参りした本殿の扁額には「出雲寺」とある。
大きな枝垂桜が勅使門( https://kotobank.jp/word/%E5%8B%85%E4%BD%BF%E9%96%80-569279 )の裏にある。勅使門は立派な四脚門であり、寺には珍しい檜皮葺(神社に多い)だ。御所からの移築とある( http://bishamon.or.jp/untitled.html )
お庭として晩翠園( http://www.kyoto-ga.jp/greenery/kyononiwa/2013/11/post_8.html )などもあるが神仏分離令の折、荒廃したようだ。
なお、本殿の右手奥には弁財天があり、橋があり池を渡る( https://creators.yahoo.co.jp/kozushokairica/0100163336 )
門が額縁となり、下の風景を切り取る。ほっこりする。
道を上がり安祥寺川沿いに山奥に行くと、双林院、仁明天皇女御 尊称太皇太后順子 後山階陵があり、鉄ゲートの先(国有林)に安祥寺上寺跡登り口があり大文字山と南禅寺への登山ルートとなっている。これは一度歩きたいものだ。
山科は、京都の先、大津の手前の盆地と思っていたが「山」が面白い