朝から所用で奈良へ。お昼で終わって五月晴の麗らかな陽の中を散策する。大仏殿の裏を通って二月堂へ。山の緑が京都より柔らかく、多彩な緑色がある。歩いていると蓮華畑もあり和む。奈良はおおらかで力強い風景と建物がある。結婚前はCR-Xに自転車を積んできて走ったのが懐かしい。今はしみじみと奈良の「力」と「美」が楽しい。<o:p></o:p>
二月堂は建築的にも力強く、そこからの甍の連なり、緑との対比がたまらない。この風景と低い建物が奈良の良さだ。三好達治の「甃のうえ」を思い出した。<o:p></o:p>
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み寺の甍みどりにうるほひ <o:p></o:p>
廂々(ひさしひさし)に <o:p></o:p>
風鐸のすがたしづかなれば<o:p></o:p>
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分かりにくい近鉄を乗り換えて唐招提寺に。金堂は一番好きな建物だ。力強い。柱のエンタシス、重々しい軒、押えの鴟尾、正面7間、側面4間(うち1間は軒)の構成。甍がなんとも清潔で息を呑む迫力がある。日本画で瓦に落ちる雨跡を描いた福田平八郎(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E7%94%B0%E5%B9%B3%E5%85%AB%E9%83%8E )を思い出す。ふらふら楽しみました。奈良では、法隆寺と室生寺が好きで良く訪れました。春だし、明日香も良いなあ、おおらかさと歴史があります。<o:p></o:p>
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懐かしく、しみじみ楽しみました。<o:p></o:p>