生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪2019( https://ikenchiku.jp/ )の一環で、輸出繊維会館の見学に応募し、27日(日)14:00に参加、案内は京都工繊大の笠原さん。
風邪か何かでしんどいと思いながら参加。村野藤吾( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%91%E9%87%8E%E8%97%A4%E5%90%BE )、吉阪隆正(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E9%98%AA%E9%9A%86%E6%AD%A3 )、菊竹清則( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%8A%E7%AB%B9%E6%B8%85%E8%A8%93 )は早稲田だが、大好きだ。村野は特に、佐賀出身で大隈重信と同じだ。また、昔は、卒業設計で最優秀は「村野賞」というのもあった。
この建物は西口の庇が有名で、近くのT工務店時代に良く眺めた。窓も面一で丸くかわいいと思っていたが今回初めて中に入った。地下のホールが特徴で、なぜかPタイル張り、壁面はべニアと安っぽい。お金のかけ方にメリハリがある。避雷針は塔状で、横浜市庁舎に近いとのこと。屋上のタイルは金属板で隠されている、周りには謎のパーゴラがあり、モチーフは西側入口の庇の支えに近い。笠原さんの指摘では、数寄屋の本歌取り( http://www.hues.kyushu-u.ac.jp/education/student/pdf/2005/2HE04098K.pdf )と写しとくずしなどの指摘があった。
変な建物と思っていたら、実はホールが内在していたとは。残念ながら、オフィスには入れなかった。参加者は建築系が数名、他はおばあさんが多い。
知見は:
①低層部のトラバーチンも隅切り。配慮がある
②階段は南口近くのものは、6年後の千代田生命の階段に似ていた
③人研ぎやPタイルの床、べニアの壁など、格式が低い
④階段や通路は丸く収め、手すりの凝った村野節炸裂
⑤堂本印象の絵はあまり良いと思えなかった、特にロビーの絵は世界地図と船がマンガみたい
⑥使われ方がどうだったのかという考察が少ない、なぜこういう機能が必要だったのかを設計与件として調査するのも必要と思う
とまれ、楽しんだ