都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

中之島フェスティバルタワー見学:お金がかかっている設計・構造・配置

2013-04-05 05:58:08 | 都市開発

 商業・劇場・朝日新聞本社とタワーオフィスが複合した施設。構造は独自で下部は大臣柱という大型Box柱を劇場外周に配置する。劇場とその上に免震層に区切られた朝日新聞本社を乗せ、さらにその上をメガトラスでまとめる。メガトラスからオフィスタワーのコアを伸ばす。オフィスタワーの外周はベアリングウォール的な架構としタワー下部をベルトトラスで固め大臣柱に乗せるという構造だ。<o:p></o:p>

大臣柱に囲まれた箱(低層部)では劇場(SRC)と朝日新聞本社(S)との間の大臣柱に一部段違いになっている免震層が免震部材として鉛プラグ入り積層ゴムアイソレーター(LRB)で構成されている。構造と用途の違いがあり、オフィス部分の免震を図っている。<o:p></o:p>

( http://www.gbrc.or.jp/contents/documents/GBRC/GBRC146_733.pdf )<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

 オフィスで見ものは壁柱の厚み分、ガラスが二重になっているWスキン構造が面白い。内側と外側の間の空気循環をコントロールする空調だが、奥まる分、日射制御や柱型が出ないなどのメリットがある。(但しビルの有効率は、壁面周辺分下る計算となる)コーナーが丸いが上層部のバンケットなどでは斜めの軸線がチャペルの動線として面白く使われていた。但し、オフィスを小割りするばあい、丸いコーナーでのオフィス配置は難度が高い。また、コア周辺の廊下を取る場合ではオフィスの奥行きが15mだが、最近はさらに奥深いオフィスも多い。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

 スカイロビー下のフェスティバル・キッチンは天井にメガトラスの梁型が天井に見える。テナントには割引もあるようだが、一般も利用ができる。お味は社員食堂なみであり特に感想が思いつかない。近くには新地のランチもあるから、味を選ぶか利便性を選ぶかだ。なお、スカイロビーから1階へはシャトル・エレベーター(なんと免震層を通過するハイテク・ハイスピードの日立製)への乗り換えが必要だ。中之島から北側の風景が綺麗で楽しめる。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

 フェスティバルホールは4階にある。1,2階は店舗・エントランスで、3階はホールのバック施設だ。階段と20度のエスカレーター3本で登るのが珍しい。浮かぶホールであり、地下鉄の振動(ボストンシンフォニーなどは問題になっている)や水害を嫌ったからかもしれない。ホワイエは高い吹き抜けで細長く、縦のラインにLEDが輝く様はサーリネンとベルトイアの<o:p></o:p>

MIT Chapel ( http://en.wikipedia.org/wiki/MIT_Chapel )を思い出した。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

 西には美術館、科学館、国際会議場など見え中之島の景色が堪能できる。できればディナーで夜景を楽しみたいものだ。<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

 構造や仕上げに凝った建物だが、2,700席のホール確保前提の構造と一体化と思う<o:p></o:p>

<o:p> </o:p>

<o:p> </o:p>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする