2010年GW・北東北の旅・その14:天然記念物・モミの木
今年のGWの旅、初日から盛沢山になってしまった。何しろ中尊寺には17か院の子院があるという。(文献によると:大徳院、地蔵院、瑠璃光院、願成就院、金剛院、積善院、薬樹王院、真珠院、法泉院、大長寿院、金色院、釈尊院、観音院、常住院、利生院、円教院、円乗院)。全てを廻りきれないが、参道入り口からとりあえずは月見坂を登った。
最初に巡り会ったのが「弁慶堂」だった。
弁慶の仁王立ち像があるというが確認していない。お堂の彫刻は、雨風に晒されながらも見事に刻まれていた。17院のどれに属するのかは分からなかった。やっと「愛宕宮」が本来の名と分かったが、確かに鳥居がありお神籤もありで、それでは寺院ではなく神社なのか?その為17院の子院は該当しないのか??
少し脇道へ逸れ東物見から平泉の町方向を展望した後、参道へ戻り「薬師堂」へ。
本堂の前をうっかり通り過ぎ向かいの「中之坊」へ???この広さ佇まいから・・・の筈だが、この画像の正体がはっきりしない。
中之坊の向かいへ大勢の人波が吸い込まれていくので其所が本堂と気付き、お参りを済ませ脇門から出て見上げたのは、木立に見え隠れする「峯薬師堂」??に違いない。何しろ次から次へ現れるお堂に圧倒され、確認を怠っていた。
通りを隔てた「不動堂」、門碑を撮し込めば後の整理が楽なのだ。が、撮影枚数を節約し勝ちなのは高価だった銀塩フィルムの名残なのか!単なる“物忘れ”なのか!!
讃衡蔵の金色堂拝観券売り場で券を購入し、流れでそのまま讃衡蔵内部へ、陳列された仏像の数々、いずれも由来由緒のあるものであろうが、折角のチャンスであっても何しろ余り興味がない、おまけに薄暗い狭い通路では“閉所恐怖症”気味ともあってチラチラ眺めの素通り状態。急ぎ金色堂へ、覆堂内は僅か十数分でトコロテン押し出し、杉木立の中の「経蔵」が清々しかった。
金色堂の先は人波が半減した。ここまで来るのにかなりの時間と労力を費やしている。団体客は時間に制限があり、足の弱い人ではここまででかなり消耗しているはず、金色堂を参観すれば引き返すことにもなる。能舞台まで行き着かずに・・・。おかげで「大長寿院」の境内には静けさが漂っていた。余談だが、今週仲間内の会合であった友人は、ほぼ同じコースを五日後に旅しているが、金色堂までがやっとだったと弱音を吐いていた。
取り囲むように周りには青々とした竹林があり、一角には「天然記念物・モミ」があった。見上げると首が痛くなる程聳え立っており、当然全容は捉えられていない。
郡山を早立ちして東北道を走ってきて、毛越寺、中尊寺と巡った2日もまだ日は高い、高速道ICは目と鼻の先、再び乗ると2度目の1000円を払わなければならないが、通常ならば数千円かかったはず、時間稼いで旅を満喫したいものだ!
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