アメリカの国債がデフォルトに陥る事がギリギリで回避された事はされたが、これから良い方向に向かうとも言えない。
もしアメリカが財政破綻してしまったら世界はどのように変わってゆくだろう。
金銭的に強いのはオイルという「財源」がある国だろうが、世界の「リーダー」となれるかどうかはわからない。
まして今の日本がアメリカに取って代わってリーダーになる事も考えられない。
そもそも世界のリーダー、という考え方そのものについても私は“?”だが、その点は今日は触れないとして、では債務不履行になるほどためたアメリカの国債の財務残高はいくらだったのか。
14兆2940億ドル、日本円で約1100兆円! それに対する年間予算規模はというと約294兆円
では日本はどうかというと、債務残高995兆円、対して92.4兆円が年間予算規模。
対比にするとアメリカは3.7倍、日本は何と10.8倍にもなる。
それなのに、円の方が安心だからとドルが売られて円が買われる現象。
私はお金に疎いので、その辺のカラクリがよく解らない、しガタガタ言っても仕方ない。
最近読んだ池波正太郎の「男の作法」の中でこういうのがあった。
『男の小遣いというものがあれば、それなりに世の中をうるおすものなんですよ。
今度タクシーに乗った時にだね、やってごらんなさい。運転手が、お客さんが百円くれたとなれば、たとえ百円でもうれしくなって、
「どうも済みません、ありがとうございます…」
と、こう言いますよ。そうすればその人がその日一日、ある程度気持ち良く運転できるんだよ。それで、大げさかもしれないけど、交通事故防止にもなるんだよ。
少なくとも、次に乗るお客のためになっているわけだ。
みんながこうして行けばだね、一人がたとえ百円であっても、世の中にもたらさすものは積み重なって大変なものになるわけだよ。
どんどん循環してひろがって行くんだからね。
だから、そのことを考えて実行することが、
「男を磨く…」ということなんだよ。』
激しく同意した。
以前に「金は天下の回りもの」ということに関して書いた記憶があるが、
「金はお上が操作しているもの」と思っている人が多いらしいが、使えば自分のところに戻ってくる、という意味が正解。
その通りだと思う。
アメリカの経済がどうなっても私達には何かできるわけではないけれど、普段の生活でちょっとでもお金を使う、ということは世の中を良くしていくことだ、と思うのです。