漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

安かったぁ

2008年12月08日 | Weblog
韓国の通貨、「ウォン」が、安くなってますねぇ。

半年前に両替すると、
一万円札で「7~8万ウォン」だったものが、

今はその倍、
このごろのレートだと「16万ウォン」にもなる計算。

最近、韓国旅行に行った友人が、
「○○○が安かったぁ」と、喜んでおりました。

日本人が日本で生活する分には、
あまり影響はないのですが、

もし、
ウォンを価値基準として見るなら、

日本の円での、貯金や現金は、
半年の間に、二倍もの値打ちになった分けだ。

日本人の給料はそのままでも、
韓国人の人件費と比べ、倍に開いたのだから、
世界市場で、韓国製品と競合する日本の製品は大変だあ。

現在でも三星電子は、
売り上げでパナソニックやソニーを上回っていると云うのにねぇ。

尤もこれだけ、ウォンが下がると、
原油や鉄鉱石は勿論、
輸入している衣料や食料も高くなるから、韓国の物価上昇も激しいはず。

かなりのインフレ必至、

そうなると、給料据え置きと云う分けにもいかないか。

まぁ、三星電子クラスになれば、
従業員の給料、
上げても大丈夫だろうけれど、
韓国内の企業、どこもが上げるとはいかないんでしょうね。

なにしろ韓国では、
何年も前から、
「一流大学を出ても なかなか就職できない」

そう云う状態が続いているそうですから

どこもかもが、
「ウォンが下がったからには、
 給料も自動的に切り上げ!」・・・とは、行くまい。

当面、彼の国では、
消費者としても大変だが、労働者として稼ぐのも大変か。

関西は、ここ数年、
韓国からの観光客が増えていたのですが、

急激なウォン安で、それも収縮中、
その客を宛てにしていた日本の業者も頭が痛いか。

元々、日本人は用心深く悲観的、

「おお、ウォンに比べりゃ、
 給料も貯金も倍になったぞ」なんて、喜ぶ奴は・・・マァいない。

「百姓の不作話、商人の損話」と云うコトワザがあるくらいですからね。

これから年越すまで、
新聞でもタイヘン、テレビでもタイヘンと、騒ぐのかな。

しかし、「円が強い」と云う事は
「インフレの心配はない」と云うことですから、

当面、慌てることはないんですがね。





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