漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

心休まる忙しさ

2010年05月07日 | Weblog
きのうは、プロ野球がお休み、

しかも、ゴールデンウィーク中、
各チームとも連戦続きだったこともあり、練習もない完全休養日。

と云う事で選手はノンビリできるが、
そうはしておれぬのが、スポーツ新聞各社の記者さんたち。

なんとか、面白い記事をと走り回る、
これは、そんな苦心の末にこぼれ出た、ヒマネタのひとつです。
  
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阪神タイガースの新外国人、
フォッサム投手は、三人の子持ちだそうで、

五日のこどもの日、
野球のゲームソフトの今年度版をプレゼントした。

早速、子供たちが遊び始め、
フォッサムパパも投手として”登板”した。

処が、投げようとしてガクゼン、

ゲームの中の「フォッサム」は、
「球威」が7段階中の6番目、
「コントロール」も4番目とあっては、父親の権威も丸つぶれと云うモノ。

「今年活躍して、来年度版では評価を上げるぞ」と決意したそうです。

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「スポーツ新聞」と云うスタイルは、
日本独自のモノで、諸外国には無いのだそうです。

その日本固有のメディアの主力コンテンツは、
プロ野球の報道、
それも人気球団を、極端なほどメインにした紙面づくりが売りです。

例え試合がなくても、練習が休みでも、
読者が飛びつくような「売れる紙面」を、ムリにも作り出さねばならない。

関西の人気球団、
阪神タイガースのきのうの練習は、
フォッサムなど三人の投手が”軽く調整した”だけ、

処がなんと、そこへ20人もの記者が取材に来たのだそうな。

調整練習にいくら張り付いても、
読者の喜ぶような記事を書くのは至難のワザ、

いくら腕の良い板前でも、材料なしに料理はできない。

記者さんたちにすれば、
こんな無理難題に責められるぐらいなら、

試合の取材で忙しく飛び回る方が、よほどに「心が休まる」のだそうですよ。





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