「サバイバル登山」と云う本はヘンな本である、
本がヘンと云うより、著者の服部文祥さんがヘン。
本のカバーにこうある。
「食料も燃料もテントも持たず、
ケモノのように一人で奥深い山へ分け入る。」
誰に頼まれもせぬのに、
一人で、日高や黒部と云った、秘境と云っていい山奥へ入り、
自然の猛威の中に身を置き、
時に蛇や蛙を食べ、生命の危険までおかしながら尾根を行く。
その理由が、
ただ、「生命体としてなまなましく生きたいから」、と云うのだから、
こんなヘンな人はない。
本業は山岳雑誌の編集で、勤め人なのだが、
「時々、無性に山歩きがしたくなって」、長期休暇を取り山へ入る、のだそうだ。
私のように、痛いのはイヤ、苦しいのもイヤ、
氷のように冷たい雪の中で震え、ガケのように急峻な山道を登るのはもっとイヤ、
と云うような“普通の人間”から見れば、狂気の仕業。
昔、村には田や畑を耕す、「農耕の民」と、
木こりや、狩人など、
「杣人(そまびと)」と呼ばれる人々の二種類あったそうだが、
きっと、この人の遺伝子には、
そういう杣人の血が濃厚に入っていて、時々騒ぎだすのだろう。
ひょっとしたら、この人は、
月夜の晩には、狼男に変身して、
「ウォーン、帰りたいよう ー」と、
山に向かって吠えているのかもしれない。(笑)
でも、この本、読んでいて楽しかったし、何より、とてもオモシロかった。
本がヘンと云うより、著者の服部文祥さんがヘン。
本のカバーにこうある。
「食料も燃料もテントも持たず、
ケモノのように一人で奥深い山へ分け入る。」
誰に頼まれもせぬのに、
一人で、日高や黒部と云った、秘境と云っていい山奥へ入り、
自然の猛威の中に身を置き、
時に蛇や蛙を食べ、生命の危険までおかしながら尾根を行く。
その理由が、
ただ、「生命体としてなまなましく生きたいから」、と云うのだから、
こんなヘンな人はない。
本業は山岳雑誌の編集で、勤め人なのだが、
「時々、無性に山歩きがしたくなって」、長期休暇を取り山へ入る、のだそうだ。
私のように、痛いのはイヤ、苦しいのもイヤ、
氷のように冷たい雪の中で震え、ガケのように急峻な山道を登るのはもっとイヤ、
と云うような“普通の人間”から見れば、狂気の仕業。
昔、村には田や畑を耕す、「農耕の民」と、
木こりや、狩人など、
「杣人(そまびと)」と呼ばれる人々の二種類あったそうだが、
きっと、この人の遺伝子には、
そういう杣人の血が濃厚に入っていて、時々騒ぎだすのだろう。
ひょっとしたら、この人は、
月夜の晩には、狼男に変身して、
「ウォーン、帰りたいよう ー」と、
山に向かって吠えているのかもしれない。(笑)
でも、この本、読んでいて楽しかったし、何より、とてもオモシロかった。