漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

ビタ銭

2009年07月08日 | Weblog
高知県出身の歴史上の偉人となれば、
今や、大人気の「坂本竜馬」、
しかし、自由民権運動で名高い「板垣退助」もまた高知の出身です。

こんなニュースを見つけました。
 
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  お釣りに板垣の100円札
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板垣退助の生誕地に近い、
高知市の商店街で、
板垣が描かれた百円紙幣をお釣りに使うイベントが始まった。

催しに参加する店で買い物をすると、
未使用の100円札を、お釣りの中に1枚づつ交えて渡す。

この100円紙幣は、
商店街の役員らが、
インターネットのオークションで4千枚を計約50万円で落札した。

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大売出しの景品をネットオークションで、
と云うのが、今風ですが、
その目玉が「100円札」とは、かなりの昔風。

私が子供のころ、
お年玉に、この百円札が入っていると嬉しかった。

後に、100円玉になった時は、値打ちが下がったように思ったものです。

まぁ、実際にもインフレで貨幣価値は下がっていたのだけれど、
そう云うこと以上に、
「お札は高額紙幣」、硬貨は「ジャラ銭」と云う意識が有ったのです。

だから、百円硬貨の発行間もない時期は、
千円札で買い物したお客が、硬貨でお釣りを貰うのを嫌がった。

当時の千円札は今の1万円札以上の価値、

もし今、1万円札で千円の買い物をし、
お釣りに千円硬貨を九枚もらうと、淋しいと思うようなものです。

あ、それから、
「ジャラ銭」は、小銭のこと、意識としてはビタ銭に近いかな。

もちろん、日常の小遣いとしてなら、
子供の世界で10円玉は、立派なモノでしたが。


  
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【鐚銭】 びた‐せん

1 表面の文字が磨滅した、質の粗悪な銭貨。びたぜに。びた。
2 室町中期から江戸初期にかけて私鋳された、永楽銭以外の粗悪な銭。
3 江戸時代、寛永通宝一文銭の鉄銭の称。





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