漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

ひとり芝居

2009年01月02日 | Weblog
この年末年始、
テレビはバラエティ番組が多いですね。

それも音楽抜きのお笑い系が全盛。

そう云う中で、
夕べ遅くに、珍しく一人芝居をメインにした番組をやってました。

実際にあった話を
役者さんが一人芝居の形で演じるオムニバス形式。

何人かの役者さんが、
それぞれのキャラクターを演じて、

みなさん、実力者ぞろいなんですが、
なかでも、
松下由樹さんの「結婚式場で長く司会を務めている女性」がよかったですね。

セットも小道具も殆どなく、
衣装もごく普通、そのシンプルさが逆にドラマ性を高めてました。

「ココリコミラクル」のころから、
大した役者さんだとは思ってましたが、
夕べはあらためて、
「松下由樹さんてすごいなぁ」と思い知らされましたね。

たった一人で、ひとつの世界を作り上げる力量はすごい、
名人の落語を聞くように、見る者のを心を操り、引き込んでしまう。

女優としても活躍されている松下さんですが、
私は、イッセー尾形さんのように、
コントをつなぐ形で一人芝居をされても、
一枚看板で、劇場を一杯にし得るのではないかと、

そんな気がしましたね。

テレビと違い、
劇場は、実年齢と違う役柄を広く演じることができるが、

その代わり、
女子高生から老女まで演じるには、
役者としての力量と円熟、そのに優れた脚本がいる。

こう云う光る作品をコツコツ集めて、
繰り返し演じて、
内容に磨きを掛けて行けば、きっと素晴らしい舞台になるだろうな。







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