漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

桃の節句

2019年02月28日 | せけんばなし

気が付けば今日で二月も終わり、
あすからは三月ですか。

女の子のない我が家では縁がなかったけど、
飾る家では「おひなさま」がもう飾ってあるんでしょうね。

 猿も来よ 桃太郎来よ 艸の餅  

一茶の句です、
「艸」は「くさ」、素朴な感じの象形文字。

いまは「草」と書くのが普通ですが、
古くはこの字を使ったと手元の辞書にあります。

ひな祭りと云えば、
菱餅と云うことになってますが、

昔は草餅をそなえたと その辞書にある。

ふつう草もちは、
ヨモギの葉を混ぜて作るが、

古くはハハコグサを使ったんだそうです。

「母子草」

わたしは知らなくてネ、
今ネットで検索して写真を見たら、

ああ、この草なら知ってる、
へ~こんな草を使ったんだァ と驚きました。

その写真見てて思ったんですが、
確かに 素朴なこの草なら、

「草」より「艸」の方が似合ってそうな・・・(笑)

もっとも三月三日は確かに桃の節句ですが、
それは旧暦でのこと、

今年の旧暦三月三日は、
現行の暦なら4月の7日にあたる。

いま、花屋さんに並んでいる桃の花は、
温室栽培で1カ月ほど開花を早めたものですが、

そのころになれば、
桃の花は自然に開くし、そのころには桜も咲く。

つまり、
  桃の花も来よ さくらの花も来よ 艸の餅  (笑)

 



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