漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

吊り橋上の不倫

2020年10月18日 | はやり歌 文芸 漫画

カナダの心理学者が唱えた説に、
「吊り橋理論」とか云うモノがあるんだそうです。

男女が出会う時、
足元の安定した場所より、

ちょっと恐怖感をともなうような、
吊り橋やなんかの上の方が恋におちいり易い、とかいう説。

まぁ、カップルが遊園地へ行き、
ジェットコースターに乗りたがるようなモノですかな。 (笑)

夕べ、吉幾三さんの「情炎」と云う歌を聞いてましてね。

どうせあんたはよその人、夜明け来る前帰る人
 窓を叩いて風が言う そんなヤツとは別れなと」で始まり、

このままぁ 嘘ついて 死ぬまでぇ嘘ついて~」と歌い上げて終る。

演歌によくある不倫の歌ですが、
聞いててふと思ったんですよ、

ああ、そうか
不倫は危うさがイッパイ、

つまり「吊り橋上の恋」なんだな、と。 

歌の女性は恋の破たんを予感してるし、
相手の男が嘘を吐いてるらしきことも知っている。

それでも
女の情けとは死ぬまでもえること」と歌い上げる。

「あんなつまらぬ奴」と思うような男を相手に、

知性も判断力もある女性が、
どっぷりと不倫に溺れて行くと云うのは、

この歌のように
世間どこにもあるような」情景ですが、

あれはつまり、
不倫と云う吊り橋効果が麻酔として効いてるんでしょうな。

 


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