漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

ロボット大国

2010年10月18日 | Weblog
夕べやってたNHKの特集、
「貧者の武器とロボット兵器」、衝撃的でした。

貧者の兵器とは、
アフガニスタンのイスラムゲリラの使う、
安くて丈夫なロシア製カラシニコフ自動小銃と、手製の爆弾、

対するアメリカ軍が使うのは、
地球の裏側からでさえ、遠隔操作で攻撃可能と云う無人の爆撃機。

飛行機に装備されたレーダーやカメラで相手を探し出し、
山間に潜むゲリラを追跡し殺す。

まるでテレビゲームのようだが、確実に人の命を奪う「実戦兵器」、
ただし、撃墜されてもパイロットの命は損傷しない。

あれは、我々の知ってる「戦争」とは懸け離れている。

対するゲリラ側の使う最強兵器は、自爆テロの人間爆弾。

戦争で仕事を失った若者たちを集め、
洗脳し、訓練して、爆弾を抱かせて人の集まる処で自爆させる。

ちょっと、太平洋戦争の「神風特別攻撃隊」を思い出しました。

確か「レイテ戦記」だったと思うのですが、
「米軍は、銃などの装備・弾薬が十倍、兵士が三倍にならないと攻撃を始めない、

対する日本軍は、
ろくに装備・弾薬もなく、食料の補給もまともにないのに、
戦意は旺盛で、夜襲や斬り込みなど、殆ど生還の望めぬ攻撃を繰り返していた」、

などと云うような内容があったことを思いだしました。

その「レイテ戦記」を読んだ時、
あの南方戦線は「戦争」と云うより、
「戦」に近いのではないかと云う印象を受けたことも一緒に思い出しました。

それでも戦争は「多く殺した」方が勝つとは限らない、

なぜなら、政府を自由に批判できると云う、
民主主義国家では、国民の不満がふくらむと戦争の続行は困難になるのです。

かってのベトナム戦争で、
アメリカ兵の戦死者の何倍ものベトナム人の兵士を殺しながら、
結局、アメリカは負けてしまったのですからね。

逆に云うと、
国民が戦争に反対できる国家は、どこかに安全弁があるのかもしれません。

それにしても、アメリカはなぜ、
あんなにイスラエルに肩入れするのだろう、

イスラエルを後押ししなければ、
アラブ諸国の憎しみを受けることも、
アフガンで、タリバンやアルカイーダと血みどろの戦いをすることもなかっただろうに。





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