漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

やっさもっさ

2009年09月13日 | せけんばなし

きのうの続き。

「犬は人間のもっとも古い友だちである」
なんて言葉もあるそうですから、
昔も、食用としてよりは、猟犬や番犬としての方が重要だったんだと思います。

犬を、「ちゃん付け」で呼ぶ人が珍しくない現代、
ウッカリ、
「犬は家畜」なんぞと言えば、
世の愛犬家たちから、白い目で見られること必定なんですが、

でも、
例え、大切なペットであっても、
食用でなくても、やっぱり「家畜」には違いないんです。

辞書にもこうあります。

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【家畜(かちく)】

人間の生活に利用する目的で、野生動物から遺伝的に改良した動物をいう。

利用の目的によって、
農耕や食用などの農用動物、
愛玩(あいがん)動物、
実験動物、の3種に大別することができる。

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ちゃんと、
「愛玩動物」も家畜の範疇(はんちゅう)に入ってます。

それはともかく、
ある歴史家の先生が、いつぞや、こんな事を書いてました。

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歴史の専門家でもないのに、
「徳川将軍、十五代の名」をスラスラ言えるような人は、
よほどのオタクか、歴史マニアだが、
そこまで行かずとも、何人かの名前は誰もが知っていよう。

そう云う人たちに聞いて、
徳川将軍の「知名度ランキング」を作るとしたら、一番有名なのは「家康」で動かない。

以下、「家光」、「吉宗」などが続くのだろうが、
その中に割って入りそうなほど知名度の高いのが「綱吉」である。

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綱吉がよく知られている理由は、
モチロン、例の「生類憐みの令」と云う、有名な法令の制定者としてですが、

この将軍様だけには、現代の愛犬家もちょっと及ばないかな。

近年は、綱吉を再評価する意見もあるようですが、
一般には、「人より犬を大事にした馬鹿殿サマ」として、知られているのだと思う。

その「生類憐みの令」により、
やっさもっさの人生を送った、ある男の話を、明日から。

  
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【やっさもっさ】
乱れてこんらんすること。騒ぐこと。

〔語源辞典〕「やっさもっさ」
力を入れる時の掛け声からの転義。
ヤッサモッサは王朝時代語「エサマサ」の訛ったもの。

栄華物語に、
「大きなる木どもには太き綱をつけて
 声を合せてえさまさと引き上げ騒ぐ」とある






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