漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

○またもや「兵士の声」

2011年03月08日 | Weblog

東京中野にあった「陸軍中野学校」は、
旧日本陸軍の軍事諜報員(ちょうほういん)を養成した学校。
昭和13年発足。敗戦により消滅。
   
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 ○またもや「兵士の声」


問 中野学校にに入る人たちは、どこから選抜されるのですか。

答 予備士官学校在学生で成績が一・二番のものが選抜されて試験を受けたようです。

問 軍人として秘密の使命をおびて活躍するわけですから、
  あまり華々しい名誉というものは考えられませんね。

答 はい、それは学校の一期から最後までの卒業生が受けた根本精神だと思います。
  物欲・名誉欲を捨ててどこまでも国家のための捨石になる。

  縁の下の力持ちになるんだと、
  そこで喜んで死地に赴くと、どこで死のうがむろん家族にもわからない。

  しかし自分自身は非常な誇りと満足をもって
  世界のどこででも倒れるという気持は
  いま中野学校卒業生およそ二千名おるわけですが、
  誰でも持った情熱でほないかと思います。

問 そういうところにちょっと変ったエリート意識をお捧ちだったかもしれませんね。

答 それはたしかに心の中で誇りに思っていました。

  その代り任務をもったらどんなことがあっても完全にやらなくてはいげない。
  完全に自分に与えられた任務を達成しなければいけない、という意強が、
  かえって自分の励みになり、
  苦しい時には我慢の寄りどころにもなったんじゃないかと思います。

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