漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

なんだかヘン

2009年02月08日 | Weblog
麻生首相が「郵政民営化見直し発言」をしたとかで、
この土日の政治討論番組は、野党が勢い付いている感じです。

ただ、このはなし、

「(自分が郵政民営化を支持した云うのは)ヌレギヌだ」と云ったかと思えば、
「民営化に反対なのではなく、内容の検討だ」と云ってみたりで、

総理の真意がどこにあるのか良く分からない。

そこまで云っておきながら、
では、どの点を変更するのかについては、
まるで説明しないのだから、これでは国民も判断のしようがない。

具体策を示されなければ、賛成も反対もしようがないではないか。

だいたい、
民営化の手段の見直し期限は、
「あとひと月余り」と云うのだから、
現段階で、青写真も示せないのでは、何処まで本気か疑いたくなる。

首をかしげたくなる点は、他にもある。

もともとは、
民主党が民営化反対で、
自民党は民営化に賛成だったのだから、

普通なら、
民営化に注文をつけるのは民主党側となるはず。

それを、ろくに内容も詰めずに、
いきなり総理が発言、と云うのでは、

木に竹を接(つ)ぐようで、どうにも不自然。

そう云えば、
鳩山総務大臣が、
「かんぽの宿」の一括譲渡に待ったをかけたのも、なんだか違和感がある。

たしかに、
政府の諮問会議の議長だった宮内さんの
オリックスが、この件に噛んでいるのは胡散臭いし、
1万円で売った簡保の宿が、
右から左に6千万円で売られたと云う件も、不愉快なはなしだ。

しかし、これを云うなら、
野党の方から追及があって然るべきだろう。

処が、現職の大臣がわざわざスキャンダルになりかねない話を持ち出し、
そのあとを追うように、「1万円売却話」が出てくる。

コレも、普通なら、
野党側がこの話をネタに、
国会で、政府側への攻撃材料とするのが自然な成り行き。

これではどうも、
経営者が労働組合の後押しをしているようで、ヘンな具合。

もしかすると、
閣内にいる大臣が「かんぽの宿」の疑惑を提起して、
郵政民営化は胡散臭いと思わせた処で、
麻生総理が、「見直し発言」、

これで、全国の元郵便局長の機嫌を取り、
選挙で味方につける、

そんな筋書きが、
初めから出来ていたのではなかろうか、などと、

疑いたくもなるような、
そんなヘンテコな話ではなかろうか、などと、

つい、つい、思ってしまうのでありまするヨ。




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