「秋の歌」と聞いて思い出すのは、
デュークエイセスの歌う「小さい秋」とか、
渥美清の歌う「赤とんぼ」などなど、
他にもいい曲はたくさんありますが、
私に思い出深いのは「公園の手品師」かな。
幼いころ遊んだ、
無住の寺の境内に大きなイチョウの樹がありましてね、
秋になると、
黄色い落ち葉でいっぱいになる。
♪♪
鳩が飛びたつ公園の
いちょうは手品師 老いたピエロ
薄れ日に微笑みながら 季節の歌を
ラララン ラララン ラララン 唄っているよ
♪♪
この歌には、
幼い時に見た
クルクル舞い落ちる銀杏の葉のイメージがある。
コレ初めは映画の挿入歌として、
鶴田浩二さんが歌ったんだそうですが、
それから20年近くも経った1978年、
大坂の朝日放送が
ホームソングとしてフランク永井に歌わせたところ、
フランクさん自身がこの曲を大変気に入り、
コンサートでも歌い続けた結果、
地味ながらも次第に人気が上がり、
やがてママさんコーラスなどでもよく歌われるようになり、
ついには、
日本のスタンダード曲のひとつとなったんだそうです。